外国人観光客が中国で「爆買い」、その背景と今後の課題―中国メディア

Record China    2025年5月27日(火) 7時30分

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中国メディアの海外網は20日、外国人観光客が中国で「爆買い」しているとし、その背景と今後について伝えた。

中国メディアの海外網は20日、外国人観光客が中国で「爆買い」しているとし、その背景と今後について伝えた。

記事は、「最近、SNS上で外国人観光客が中国で爆買いしているという話題が注目を集めており、中国の伝統衣装や日用品、中国ブランド品、電子製品などが彼らの買い物リストに並んでいる」と指摘。米国から来た観光客のダンテさんが「これは最近中国で買った靴で、たった60ドル(約8500円)ですが質がとても良く、こんなデザインは見たことがありません。中国のショッピングモールでの買い物は素晴らしく、何でもそろっていて、すべてがとてもお得です」と語ったことを伝えた。

このほかにも、SNSでは「外国人観光客がミニソー(名創優品)のブラインドボックスを袋いっぱいに買っていたのを見た」「DJIの店舗ではたくさんの外国人がレジに並んでいた」など、中国の多くのネットユーザーが、外国人による爆買いを目にしたと報告していることを紹介した。

その上で、中国人民銀行のデータで、今年の労働節(メーデー)の連休中に銀聯(UnionPay)および網聯(NetUnion)が処理した訪中外国人の支払件数と金額は、前年同期比でそれぞれ244.86%と128.04%増加したと言及。支付宝(アリペイ)と微信支付(ウィーチャットペイ)が発表した外国人の支払金額も「大幅に増加している」とした。

こうした現象について、対外経済貿易大学の崔凡(ツイ・ファン)教授は「長期的に見て、訪中観光客の買い物は全体的には増加傾向にあった。2024年の旅行関連サービスは急速な回復を示しており、観光客が増えるに従って旅行中の買い物も自然と増えてくる。先般の米国による関税政策は、米国人旅行者が中国で買い物をする意欲を後押しすることになった」との見方を示した。

また、今年4月、国家税務総局が出国時の免税措置に関する規定を打ち出したほか、商務部など6部門も免税サービスの最適化、外国人消費の拡大などに向けた施策を実施してきたとした上で、「外国人観光客の決済の利便性向上を含む一連の措置が、中国での爆買いを後押しした」と分析した。

記事によると、成都の免税店で免税手続きを行ったロシア人ブロガーのラニーさんは「空港で並ぶ必要もなく、書類記入もなく、税関職員との気まずい視線のやり取りもありませんでした。15分で2000元(約4万円)の免税を受けられました。本当にスピーディーでした」と振り返ったという。

一方で、北京第二外国語学院商学院の応涛(イン・タオ)氏は「さらなる発展には制度の整備が必要」とし、「消費や免税においてAI端末などを導入することで効率を高め、外国人観光客の体験を改善していくべき」と提案。「外国人観光客の呼び込みに力を入れ、彼らの中国での買い物を(中国の)消費成長の新たなエンジンにする必要がある」と論じた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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