深センの企業で17億円相当の金が「謎の失踪」、真相は…―香港メディア

Record China    2025年5月23日(金) 17時0分

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20日、香港メディア・香港01は、広東省深セン市の金属加工企業が金価格の高騰を利用して研究開発費を架空計上し、税務当局から罰金を命じられたと報じた。

2025年5月20日、香港メディア・香港01は「8000万元相当の金が『謎の失踪』」と題し、広東省深セン市の金属加工企業が金価格の高騰を利用して研究開発費を架空計上し、税務当局から罰金を命じられたことを報じた。

記事は、深セン市にある金属加工企業・金斯達応用材料有限公司が8000万元(約17億円)以上もの金(ゴールド)を研究開発費として架空計上し、1621万元(約3億4000万円)の法人所得税を過少納税したことが明らかになり、国家税務総局深セン市税務局が追徴課税、延滞金、罰金を合わせた計3618万元(約7億6000万円)の支払いを命じたと伝えた。

同税務局によると、税務ビッグデータ分析により同社の研究開発投資が同業他社に比べて著しく高額であることを発見。研究開発を名目として金の調達費用8000万元以上が計上されていたにもかかわらず、関連する完成品の生産記録も、廃材回収の証明も一切なかったという。同社は30以上の研究開発プロジェクトで金を調達したとの申告を行っていたが、その中には金を使わないプロジェクトも含まれていた。

税務当局の調査に対し、同社の法定代表人は「精製過程で金が消失した」と弁明。しかし、化学的に極めて安定した貴金属である金の精製による消耗率は通常0.1%未満であるため、法定代表人の主張は根拠がないとの判断が下された。

同社は16年設立で、主に集積回路(IC)や半導体、発光ダイオード用の金線、銀線、銀合金線、金銀合金線、銅線、金パラジウム銅線などを製造しているという。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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