「攻殻機動隊」中国で上映規模を拡大、見逃すことのできない「名作の再来」―中国メディア

Record China    2025年5月24日(土) 23時0分

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20日、中国のポータルサイト・捜狐に『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』が新たな予告編を公開し、21日より中国全土の劇場で上映規模を拡大するとした記事が掲載された。写真は攻殻機動隊。

2025年5月20日、中国のポータルサイト・捜狐に『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』が新たな予告編を公開し、21日より中国全土の劇場で上映規模を拡大するとした記事が掲載された。

記事はまず、「『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』は1995年の公開以来、深い思想性と卓越した芸術表現により、SFアニメの金字塔として観客の支持を集めてきた作品だ。同作は、中国のドラマ・映画口コミサイトの豆瓣(douban)で10点満点中9.1点という非常に高い評価を受けており、SFアニメの頂点とも称されている。現在同作の4K修復版が中国で上映されており、明日21日からはさらに上映範囲が拡大され、より多くの観客が劇場の大スクリーンでこの名作を再び体験できるようになる」と述べた。

続けて、「新たに公開された予告編では、街頭での追跡劇、信仰の跳躍、光学迷彩による戦闘、思考戦車との激闘など、数々の名場面が映し出された。同作は未来世界を描きつつも、AI技術が急速に進化する時代において、人間はなお自分自身の『独自性』を保ち続けられるのかという本質的な問いを提示している。主人公・草薙素子(くさなぎもとこ)と国際的に指名手配された謎のハッカー『人形使い』は、その問いに対する答えを模索していく。観客はスクリーン越しに深い思索へと誘われるだろう」と言及した。

また、「同作が中国で初めて上映されると、その30年先を見越したかのようなSF的な予見性と、圧倒的なサイバーパンク美学が話題を呼び、観客から熱い反響が寄せられた。鑑賞後には、多くの観客が興奮気味に『このような名作を大スクリーンで観られるなんて本当に貴重だ。大満足だった』と語っている。初めて同作に触れた観客からは『たとえ作品の深いテーマ性を抜きにしても、主人公・草薙素子の魅力は間違いなく忘れがたい』との声も寄せられた」と紹介した。

さらに、「神秘的な雰囲気をまとった楽曲『謡』が劇場で流れた瞬間には、まるで魂が揺さぶられるような衝撃を受けたという声もあった。人工知能、意識の本質、人間と機械の関係性など、先端技術の問題を深く掘り下げている点には、多くの観客から『まさに時代を先取りしている』『今見てもまったく古さを感じない』『これが30年前の作品とは信じられない』『劇場で見るにふさわしい傑作だ』といった絶賛の声が上がった」とした。

記事は、「視覚表現の面においても、同作が確立したサイバーパンクの美学は高く評価されている。観客たちは、押井守監督が香港の街並みの要素を巧みに取り入れ、密集したネオン、入り乱れた架空電線、未来的な建築物が重なり合う多層的な垂直空間を構築することで、無限の想像力を具現化している点を称賛している。この『東洋的サイバーパンク』の表現手法は、その後の多くのSF作品に多大な影響を与えてきた」と評した。

そして、「今回の4K修復版は、中国電影集団公司が輸入し、中国電影股份有限公司が配給および字幕翻訳を担当している。上映規模の拡大によって、より多くの観客がこの芸術的傑作を劇場で体感することが可能となる。まさに、見逃すことのできない『名作の再来』である」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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