上海浦東がリアル不夜空港に、国内線の保安検査でも24時間対応

邦人Navi    2025年5月18日(日) 22時30分

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上海浦東国際空港が国内線の保安検査を24時間体制で運用する。写真は上海浦東国際空港。

上海浦東国際空港が国内線の保安検査を24時間体制で運用開始。深夜・早朝に到着した乗継旅客でも保安エリアに入れるこの新体制が空港運営に与える影響とは?

国内線の保安検査が24時間対応

メーデー連休を前に上海浦東国際空港の第1ターミナルで試験運用されたこの仕組みは、旅客からの高評価を得て、11日から第2ターミナルにも拡大した。これにより同空港では、チェックインと荷物預けが完了すれば、いつでも保安検査を通過して出発エリアに入場できる柔軟な体制が整えられた。国内線の保安検査24時間対応を正式導入した空港は上海浦東国際空港が中国初。

トランジットが格段に楽に

この取り組みは単なる空港サービスの拡充にとどまらず、空港の夜間運用と旅のスタイルそのものを変えるインフラ政策として注目されている。深夜に到着し、明け方の国内便に乗り継ぐ場合でも、ホテルに移動することなく空港内でチェックイン、保安検査、搭乗準備を済ませることが可能になる。保安レーンも旅客数に応じて柔軟に運用され、利便性が飛躍的に向上した。

ハブ空港を巡る国際競争で優位に?

「国際ハブ空港」「トランジット空港」としての地位を強化するためには、深夜にも開いていることが競争力となる。しかし、世界的に見ても、「24時間空港」をうたう空港であっても国内線の常時運用が行われているケースは珍しいという。日本でも那覇や関西など一部空港を除き、国内線の保安検査は深夜から早朝にかけて閉鎖されるのが通例だ。

「リアル不夜空港」が旅を変える

そうした意味で、上海浦東国際空港が全面的に24時間の保安検査体制を導入したことは、今後の空港運用のあり方に一石を投じそうだ。空港で一晩過ごすという選択肢に、快適さと安心感をもたらすリアル不夜空港の存在。都市と空港の境界が曖昧になるこの動きが次に波及するのはどの空港だろうか。(提供/邦人NAVI-WeChat公式アカウント・編集/耕雲)

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