山東省で車がバス停に突っ込む、数日たっても詳細不明で疑問噴出―中国

Record China    2025年5月6日(火) 16時0分

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6日、中国のSNSで山東省での市民を巻き込んだ交通事故が注目を集めた。

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2025年5月6日、中国のSNS・微博(ウェイボー)で、山東省で発生し複数の市民を巻き込んだ交通事故が注目を集め、物議を醸している。

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瀋陽日報の微博は6日、この事故について報道。山東省滕州市の善国南路で4日午後、小型車が突然進行方向を変えた後、路肩のバス停に突っ込み、複数の人をはねたほか、高さ数メートルの街灯をなぎ倒したと伝えた。

また、事故現場近くの商店の店主が「バス停で待っていた市民が車にひかれたので、すぐに消防と警察に通報した。数分後に複数の救急車が到着して負傷者を搬送し、事故を起こした車に乗っていた2人の男性は警察に連行された」と語ったことを紹介した。


その上で、5日午後に滕州市警察から得た情報として、事故を起こした運転手が逮捕されたと伝える一方で、負傷者の数や運転手が飲酒運転や薬物使用などに関与しているかどうかについては警察が明らかにしていないとした。

この事故を巡るメディアの報道や情報は非常に限定的で、死者の有無や負傷者の数、運転手が事故を起こした経緯などについての情報は事故発生から1日以上が経過しても明らかになっていない。一方で、微博の個人アカウントやセルフメディアではさまざまな詳細情報が飛び交っている。あるユーザーは「市民8人ほどが車の下に巻き込まれ、3人が肋骨を折り、1人が脳に外的損傷を負った」「運転手は34歳でここ数年で4回の速度違反があった。現場のブレーキ痕はわずか3メートルほどしかついていなかった」といった情報を紹介しているが、これらの情報の信ぴょう性を裏付ける手立てはない。

中国のネットユーザーの間では、事故の重大さに対して公式情報があまりにも少ないことに対する不満の声も出ており、「どうして実際の死傷者数を明かさないのか」「こんなに時間がたっているのに情報が出てこないって、何をやってるんだ」「この件をいくつかのメディアが報じていたが、あっという間に削除された」といったコメントを残した。

環球時報元編集長の胡錫進(フー・シージン)氏は6日に微博アカウント上で「重大交通事故の死傷者数や加害運転手の基本情報は国家機密には該当せず、地元警察は速やかに公表すべきだ。機密ではない情報を遅らせて報じないのは、公共の利益にかなうものではない。こうした前例がいくつもできれば、今後各地が互いの様子をうかがいながら追随し、情報公開のルールが守られなくなる。情報公開を守り、悪いことを含めて自身の利益に関わるさまざまな事柄について国民が知る権利を保障することは、ガバナンス体制とその能力の近代化における重要課題の一つだ」と現地警察当局の姿勢を批判するコメントを出した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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