中国の1-3月期の文化観光消費が好調―中国メディア

人民網日本語版    2025年5月1日(木) 16時30分

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中国文化・観光部のサンプリング調査の統計結果によると、第1四半期、中国の国内旅行者数は前年同期比3億7500万人増の延べ17億9400万人に達した。

中国文化・観光部(省)のサンプリング調査の統計結果によると、第1四半期(1-3月)、中国の国内旅行者数は前年同期比3億7500万人増(26.4%増)の延べ17億9400万人に達した。中国の住民の旅行消費額は同2800億元増(18.6%増、2800億元は約5兆4900億円)の1兆8000億元(約35兆2800億円)に達した。

この実績は、中国国内市場の巨大なポテンシャルを反映しているほか、文化観光消費の需要と供給の両方が伸びているという動向を描き出している。

■新しい供給が加速度的に誕生

春になり、各地で花が次々と見頃を迎えると、新たな「磁場」となり、文化観光を楽しむために、多くの人が押し寄せるようになった。例えば、江西省婺源県では、菜の花畑と中国の伝統的な建築流派「徽派建築」の建物が引き立て合って絵に描いたような絶景が広がり、「花見+無形文化遺産」、「花見+テクノロジー」といった多様な業態が、多くの観光客を呼び込んだ。重慶市潼南区では、菜の花畑を高さ100メートル以上の上空から楽しむことができるヘリコプターが人気となった。ヘリコプターから降りた後は、菜の花畑で火鍋を食べたり、農耕文化マーケットを楽しんだりすることもでき、人気を集めた。

文化観光市場では、目新しいサービスが次々と登場している。オンラインブロードキャスティングや没入型体験、クルーズ船・ボート、キャンプカーといった文化観光の新業態が加速しながら発展し、「コンサートのついでに旅行」、「スポーツ大会のついでに旅行」、「映画・ドラマで話題の場所に旅行」といった特色あるスタイルが次々と登場している。「コンサートが開催される都市に旅行に行こう」というパターンが文化観光市場で繰り返し登場しており、新しい供給を作り出すことで、新しいニーズを満たし、そうすることで新しい原動力を引き出そうというのが、その背後にあるロジックとなっている。

■ますます深まる文化テイスト

「無形文化遺産を目的とした旅行」というのが、観光市場の新たな特徴となっている。例えば、江蘇省南京市秦淮区に行ってランタンフェスティバルを見たり、福建省泉州市に行って髪を後ろで巻貝のような形に結い上げて、その真ん中を魚の骨などで作られた簪で固定して、その周りをたくさんの季節の花や絹製の花を挿して飾り立てる「簪花圍」を体験したり、安徽省歙県に行って魚灯(魚の形をしたランタン)を鑑賞したりというのが、多くの若者の旅行スケジュールに組み込まれている。

文化と観光の踏み込んだ融合により、多くの人がより文化テイストを感じられる旅行体験を求めるようになっている。

■新しい措置が充実

清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)に合わせた3連休前、中国文化・観光部は、「花の季節に農村へ」をテーマにした選りすぐりのアグリツーリズム32コースを発表。多くの人が、春の足並みに合わせて、中国全土の花の名所を巡るそのコースに沿って花畑が咲き誇る美しい農村を満喫した。

北京市や浙江省、山東省などは伝統文化とトレンドを組み合わせた消費シーンを積極的に打ち出した。例えば、茶摘みやその加工を体験できる農業・文化・観光が融合したプロジェクトが打ち出された。また、「公園+ウォーキング/サイクリング」、「デジタルコレクション」、「VRゲーム」といった遊び方を打ち出し、「春の景色を鑑賞」、「春の味を楽しむ」、「風俗・習慣体験」といった豊富な文化観光イベントを展開して、旅行に対する人々の意欲を高めた。

第1四半期を通して、2025年を展望すると、文化観光市場が今後も、革新的発展を続けると期待することができる。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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