「もののけ姫」はなぜ神格化されているのか ―中国アニメブロガー

Record China    2025年4月30日(水) 18時0分

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29日、中国のSNS・微博で230万のフォロワーを持つアニメブロガーが「『もののけ姫』はなぜ神格化されているのか」と題する文章を投稿した。写真はもののけ姫。

2025年4月29日、中国のSNS・微博(ウェイボー)で230万のフォロワーを持つアニメブロガーが「『もののけ姫』はなぜ神格化されているのか」と題する文章を投稿した。

同ブロガーはまず、「『もののけ姫』が公開から28年たった今でも驚異的な市場の吸引力を保ち続けている理由について考察する。一つには、同作が極めて高い基礎力を備えている点が挙げられる。宮崎駿監督の美学と久石譲氏の音楽という2大要素が融合しており、日本での初公開時点で商業的な成功をすでに証明していた。もう一つには、同作が訴える『生きろ』というテーマが普遍的な意義を持ち、迷いの中にあるすべての人々にとって指針となり得るものである」と論じた。

そして、「宮崎監督は、やる気がない、ネガティブ思考で無気力な現代の若者たちが抱える状態が、『防御反応』であることを見抜いていた。だからこそ、『もののけ姫』の主人公が幾度となく『生きろ』と強調する場面が、多くの人々の共感を呼ぶのである。どの時代においても、未来の見えない日々を必死に生きる若者たちがいる。宮崎監督は彼らに対して人生の明確な答えを提示することはしなかったが、このような作品を通して私たちと共に問題に向き合う勇気を与えようとしたのだ。今年は奇しくもスタジオジブリ創立40周年の節目でもあるため、多くの人にこの世紀の傑作を千載一遇の機会に映画館で見てもらいたいと思う」と述べた。

また、「労働節(メーデー)の連休期間の映画の前売り状況を見ても、『もののけ姫』は公開発表が遅かったにもかかわらず、わずか数日で前売りランキングのトップ5に浮上した。しかし、現段階の上映回数はその人気に釣り合っているとは言いがたい。言うまでもなく、これまでの宮崎監督作品は、上映されるたびに多くのファンの関心を集め、親子向けのニーズも満たしてきた。特に『もののけ姫』は、宮崎監督の創作人生において極めて重要な位置を占める作品であり、さらにスタジオジブリ創立40周年という節目の年にも重なる。全国の映画館は、この特別な節目にふさわしくなるよう、『もののけ姫』の鑑賞をもっと特別な体験として盛り上げるべきだ」と訴えた。

この投稿に対して、中国のネットユーザーは「まだ見ていない人は絶対に見逃さないで。見たらなぜこれが名作なのかすぐに分かるよ」「宮崎監督の美学と『生きろ』のメッセージを大スクリーンで感じたい。すごく楽しみだ!」「たくさんの人が宮崎監督の最高傑作だと言っているけど、『もののけ姫』は久石氏にとっても最高傑作だと思う」「前売りがこんなに好調なのに、上映回数が少ないのは残念。映画館はもっと多く上映して、チャンスを逃さないようにしてほしい」「『生きろ』という言葉は一見シンプルだけど、そこには無限の力が込められている。迷った時に思い出すと、また頑張れる気がする。『もののけ姫』は本当に何度も見たくなる作品」などとコメントしている。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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