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安徽省蚌埠市内の張公山動物園で、ジャイアントパンダやレッサーパンダのように毛を染められた犬が展示されていた。動物園側によると、入場者から苦情が相次いだため、展示を取りやめたという。
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中国メディアの光明網によると、安徽省蚌埠市内の張公山動物園で、ジャイアントパンダやレッサーパンダのように毛を染められた犬が展示されていた。動物園側によると、入場者から苦情が相次いだため、犬の展示は取りやめた。中国では、動物園が犬その他の動物の毛を希少な動物の外観であるように染めるなどして展示したことで批判されることがしばしば発生している。
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張公山動物園ではがジャイアントパンダやレッサーパンダのように毛を染められた小型犬4匹が展示されていた。同件が話題になると、インターネットでは、「毛染めをすることが犬の健康に悪影響があるのではないか」といった動物愛護の観点からの疑問の声や、「(犬を)パンダの代用品として使うことは虚偽の宣伝であり消費者を欺く行為だ」とする批判の書き込みが見られた。一方で、「客を引きつけるアイデアだ」と評価する声も寄せられた。
張公山動物園は最近になり37年ぶりの大規模改修を行い、22日に試験営業を開始した。改修後にはカピバラ、マーモット、ミーアキャット、スカンクなど30種以上の人気のある小動物が導入され、20を超える各種の遊具も新たに設置された。
動物園の職員は「苦情や通報が相次いだため、園内にいた4匹の染色犬はすでに撤去した」と回答した。職員は、動物園側が犬の毛染めをしたのではなく、「ペットショップから購入したが、購入時点ですでに毛染めされていた」「展示を取りやめた犬はペットショップに返却した」と説明した。
同職員はさらに、毛染めした犬はチャウチャウとポメラニアンで、「他の動物園の事例を参考にして、染色犬をパンダの代わりに使った。子連れの来園者が多いので、子どもとの交流を増やすことが目的だった。チャウチャウやポメラニアンは比較的おとなしい性格の犬だ」と説明した。
毛染めの犬の健康についての影響について、ペット美容院の経営者の一人は「無毒かつ刺激のないペット用の染毛剤を使い、染色後にペットが毛をなめないようエリザベスカラー(外傷などを負った動物が、なめてしまうことで悪化させることを防ぐために、首の周囲に装着する円錐台の形状の保護具)を装着すれば、健康への影響はほとんどない」と説明した。
中国では、動物園がさほど珍しくない種類の動物を、毛染めなどで希少な動物に似た外観にして展示したことが、しばしば話題になる。2024年5月には、江蘇省にある泰州動物園が「パンダ犬」2匹を展示。25年1月には泰州市の動物園「溱湖湾森林動物王国」が、展示しているトラの柄に毛染めされた犬2匹の動画をネット配信した。同年2月には山東省淄博市の牛山遊楽園が、ロバをシマウマのような外観にして、動画をネット配信した。
動物園などによる、飼育動物を希少動物に見せかける手法には、批判の声が寄せられることが通例だ。主たる批判の一つが「消費者をだます行為であり、権利侵害だ」といったものだ。そのため、動物園側が展示場所で来園者に向けて「実際にはパンダではなく犬です」のように明示する掲示板を設置する場合もある。(翻訳・編集/如月隼人)
— 中国動画 (@RC00547555) April 26, 2025
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