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中国の大手家電メーカー、格力電器の董明珠会長が海外留学から帰国した人材を採用しないと語ったことが物議を醸した。写真は董氏。
中国の大手家電メーカー、格力電器の董明珠(ドン・ミンジュウ)会長が海外留学から帰国した人材を採用しないと語ったことが物議を醸した。
中国メディアの斉魯晩報によると、董氏のこの発言があったのは22日に開かれた臨時株主総会でのこと。人材採用について董氏は「留学経験者を決して採用しない」とし、拒否する理由として「スパイがいる」ことを挙げた。
これに対し、斉魯晩報の沙元森(シャー・ユエンセン)評論員は「董氏は(今年8月で)71歳であり、格力電器が管理層の若返りをいかに進めるかは当然ながら投資家の関心事になっている」と述べた上で、董氏の発言に多くの人が懸念を示したことを指摘している。
沙評論員によると、こうした人々が心配しているのは「上場企業の責任者が留学経験者を拒否したことで、若者の中には就職で差別に遭う人も出てくるのではないか」という点だ。
格力電器は人材育成において「考え方が若々しく、イノベーション能力があり、責任感と奮闘する勇気を持っていること」を重視しているといい、沙評論員は「企業に雇用の自主権があるのは確かだ」としながらも「董氏の発言は留学経験者にいわれのないプレッシャーとパニックを与えるだけだ」と言及。会社のイメージアップにまったくつながらないとも指摘した。
沙評論員はさらに「一方では考え方の若々しさを唱え、一方では留学経験者は雇用できないという偏見をまき散らしている」とし、「これは企業のリーダー自身の時代遅れな考え方を裏付けるものだ。『毒舌』を習慣にしてはならず、仕事における言動は投資家の利益と世間の反応を十分に考慮しなければならない」と論じた。(翻訳・編集/野谷)
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