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24日、澎湃新聞は中国卓球界について「馬龍世代の選手はなぜコーチにならないのか」と題した記事を掲載した。写真は馬龍。
2025年4月24日、澎湃新聞は中国卓球界について「馬龍(マー・ロン)世代の選手はなぜコーチにならないのか」と題した記事を掲載した。
記事は、2016年リオ五輪、20年東京五輪と2大会連続で金メダルを獲得した36歳の馬が23日に中国卓球協会の副会長に選出されたことを紹介。正式には引退発表をしていないものの、次回ファンの前に姿を見せる際にはチームのキャプテンではなく「協会副会長」という立場になるとした上で、馬の選択は「同世代アスリートの考え方の縮図」でもあると評した。
そして、馬が今年2月に国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が北京体育大学を訪れた際、大学院生として「アスリートとして、将来どのようにIOCのような国際的なスポーツ管理組織に関わることができるか」という質問を投げかけたことに言及。今回の副会長選出によって「その問いへの答えを見つけたようだ」とした。
記事によると、自身もフェンシング選手として1976年のモントリオール五輪に出場し金メダルを獲得したバッハ会長は、馬の質問に対して「あなたが選手としての経験を積んできたことで、さまざまな文化を深く理解できるようになり、異文化に適応するのに役立つ。技術や専門スキルをさらに磨くことができ、最終的には自分に最も適した発展の道を見つけることができるだろう」と回答したという。
記事はまた、馬が昨年のパリ五輪後にコーチとしての道を進むのではなく、大学の学生・教員らと共に台湾を訪れるなど文化交流を重んじていることを紹介。自らの影響力を生かして多くの若者を引きつけることこそが馬の選んだ方向性だとし、馬本人が「中国卓球界が60年以上強さを保っているのは、優れた階層構築ができていたから。今後は若い選手の育成や中国代表の階層構築にもっと注力していき、自分の経験を伝えていきたい」と抱負を語ったことを伝えた。
その上で、今回同協会会長を退任した劉国梁(リウ・グオリアン)氏の世代が選手からコーチというキャリアを歩んだのとは異なり、馬の世代のアスリートはより多くの選択肢を持っているように見えると指摘。トップアスリートがコーチとなり卓球技術の研究開発を深く追求することも大事ながら、競技以外の多様な発展を探求することも同様に価値があるとし、彼らが国際組織に「中国の知恵」を注入することで中国のスポーツガバナンス能力を高め、「競技の強者」から「制度の構築者」へと発展するという戦略的な意義もあるのだと論じた。(編集・翻訳/川尻)
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