世界から苦情相次いだ韓国開催スカウト大会、ずさん過ぎた準備・運営の実態―韓国メディア

Record Korea    2025年4月13日(日) 21時0分

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10日、韓国・SBSは、「2年前、世界に恥をさらした世界スカウトジャンボリーに関する監査の結果、会場選定から運営に至るまで、全ての過程で多くの問題があったことが明らかになった」と伝えた。

2025年4月10日、韓国・SBSは、「2年前、世界に恥をさらした世界スカウトジャンボリーに関する監査の結果、会場選定から運営に至るまで、全ての過程で多くの問題があったことが明らかになった」と伝えた。

23年8月に韓国・全羅北(チョルラブク)道・扶安(プアン)のセマングムで開催されたボーイスカウト・ガールスカウトの世界大会「第25回世界スカウトジャンボリー」は、参加者から不満の声や酷評が相次いだ。中途撤収も続出したため、予定会期の半分ほどで早期に閉幕。その後、準備と運営実態について監査院が監査を行っていた。

監査の結果によると、全羅北道は浸水の懸念がある干潟であるセマングムを事前調査や整備をすることなくキャンプ地に指定していた。それから4カ月経って初めて埋め立ての必要性を認知し、工事を実施。大会直前には排水路も整備したが結局、期間中に雨水が排水されない問題が発生した。

トイレや簡易シャワーも設置数の不足や設備不良という問題があった。大会組織委員会が施設設置の期限を指定していなかったため、業者は適切に対応できなかったという。シャワー設置業者は「(大会が終われば)すぐに撤去するのだから急いで設置してくれさえすればいいと言われた」と証言している。また、キャンプ場の管理業者はトイレ・シャワーの清掃費を組織委に請求したところ、掃除をするなと指示されたという。

女性家族部は大会開幕の8日前、組織委から「施設の設置完了が遅れる」との報告を受けておきながら、翌日の閣議で「設置が完了した」と虚偽の報告を行っていたことも分かった。

監査院は「イベント準備の重要性に関する認識と技量の不足に、各段階におけるずさんな業務処理が重なった」と指摘している。組織委本部長ら4人については入札妨害の疑いで検察に捜査を依頼。当時の女性家族長官だった金賢淑(キム・ヒョンスク)氏ら前職・現職公務員12人については当該部処に懲戒処分を求めるなどした。

全羅北道はソウル市を退け36年夏季五輪誘致の国内候補地に決まっていることから、この記事に韓国のネットユーザーから「こんな所で五輪ができるとでも?」「ジャンボリーもできないくせに?(笑)」「五輪候補値を選び直すべき」という声が多数寄せられている。

その他、「尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権はまともな業績が一つもないな」「準備がずさんだったからめちゃくちゃになったんだと知らない国民がいるか?こんなものが監査結果だと?予算がどう使われたか、どれほど有用だったかを知りたいんだよ。やり直し」などのコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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