大阪・関西万博の中国パビリオンを先行公開、伝統の文化と未来の科学技術の融合

人民網日本語版    2025年4月9日(水) 15時30分

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大阪・関西万博の開幕が間近に迫る中、中国パビリオンはその中でも最大規模かつ最も代表的なパビリオンの一つとして、その設計理念と展示内容が注目を集めている。

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大阪・関西万博の開幕が間近に迫る中、中国パビリオンはその中でも最大規模かつ最も代表的なパビリオンの一つとして、その設計理念と展示内容が注目を集めている。人民網は7日、中国パビリオンを開幕前に取材し、中国文化の深い根底と未来の科学技術が融合したこの壮麗な建築物の全容を一足早く明らかにした。

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中国パビリオンは大阪・関西万博会場の中心部に位置し、敷地面積は約3500平方メートルに及んでおり、今回の万博の自前で建てる海外パビリオンとしては最大級。外観は「中国の書簡」に着想を得ており、金文、篆書、隷書、行書、楷書の五つの書体を用いて、漢詩や名文から選ばれた119の文が刻まれている。これにより、強い中国的要素と濃厚な文化的雰囲気が一目で感じ取れる構造となっている。


中国パビリオンは「人と自然の生命共同体を共同構築――グリーン発展の未来社会」のテーマに沿って、「天人合一」「緑水青山」「生生不息」の三つの展示エリアから構成されている。館内に入ると、「二十四節気」をテーマにした大型マルチメディア映像や「農業百科全書」と「耕織図」のデジタル化展示などを通じて、「道は自然に法る」「天人合一」という「中国の智慧」をはっきりと感じることができる。福建省アモイ市の篔簹湖の「魚やエビが死に絶えた状態からシラサギが戻ってくる」快適な自然環境へと変えた生態修復、河北省承徳市北部にある塞罕壩の荒れ地を造林によってオアシスへと変えた奇跡など、一つ一つのケースを通じて「豊かな自然は金銀同様の価値がある」ということを世界に伝え、生態保護と社会発展が協調しながら共に進展する美しい中国の姿を示している。


「生生不息」エリアでは、中国が革新によって発展を導き、世界的な試練や課題への対応と人類の幸福増進のためにたゆまず続けてきた努力と生き生きとした実践に関する展示を行っている。ここでは、有人宇宙船「神舟19号」の乗組員である蔡旭哲飛行士、宋令東飛行士、王浩沢飛行士と、中国の宇宙ステーション「天宮」からのビデオメッセージを通じて相互交流することができる。有人潜水艇「蛟竜号」の体験モジュールでは、「有人深海探査の英雄」である唐嘉陵さんが7062メートルの深海で撮影した貴重な映像が鮮明に表示される。八つのネットワークが融合したスマートシティーのジオラマ模型は都市の未来のカギを開けるものとなる。また、大規模AI(人工知能)モデルを通じて、「孫悟空」と多言語で過去と現在について対話をすることもできる。



中国国際貿易促進委員会の副会長で中国パビリオンの政府総代表を務める李慶霜(リー・チンシュアン)氏によると、中国パビリオンの展示はテーマが際立っており、伝統と現代が融合し、展示手法が多様で、人的・文化的ムードにあふれたものになっている。また、月探査機の「嫦娥5号」、「嫦娥6号」が持ち帰った月の土壌サンプルも展示する。月の表側と裏側の土壌サンプルが至近距離で展示されるのはこれが初めてで、中国パビリオンが今回の万博で世界からの来場者に向けて披露する最も貴重な展示品となる。

万博会期中、中国パビリオン内では無形文化遺産の展示・実演、文化・観光のPR、学術交流や経済・貿易フォーラムなどのイベントが開催される予定だ。他の参加国のパビリオンなどとの交流も行い、多様な形式による人的・文化的交流を通じて、世界の文明との相互理解と相互学習に「中国の貢献」を果たすことを目指している。(提供/人民網日本語版・編集/ES、KS)

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