拡大
日本と中国の若者が書道を通じて交流を深めることを目的とした「墨跡がつなぐ中日の絆・中日青年書道研修ツアー」が、3月27日から4月1日まで浙江省紹興市と杭州市で行われました。
(1 / 8 枚)
日本と中国の若者が書道を通じて交流を深めることを目的とした「墨跡がつなぐ中日の絆・中日青年書道研修ツアー」が、3月27日から4月1日まで浙江省紹興市と杭州市で行われました。日本からは、書道初心者からプロを目指す学生まで、さまざまなレベルの16人が参加しました。
【その他の写真】
期間中は紹興市の蘭亭書道芸術学院に滞在し、同学院の学生とペアを組んで、拓本や筆づくりに関する体験授業や、中日両国のプロの書道家による講義、書の聖地として知られる蘭亭景勝区の見学、杭州市内の観光などを通して、書道への理解と見識を深めました。
31日午後には、ツアーの集大成として揮毫(きごう)交流会が開かれました。最初に、中国の書家・廖忠飛さんと、日本の書家・中西咲葉さんによる揮毫が行われ、廖さんは「一衣帯水」という言葉を、流れるような筆致で表現し、日中の緊密な関係を象徴しました。中西さんは、大きな筆で力強く「墨の絆」と揮毫し、「今回のツアーでは、書道を通じた交流が日に日に深まっていくのを感じた。漢字とひらがなを合わせて、中国と日本の交じり合った美しさを表現した」と説明しました。
それに対し、廖さんは「書聖・王羲之に、師である衛夫人が教えた『点は高峰の墜石の如く』という言葉がある。空から落ちる石のように力強く点を書くべし、という意味だが、中西先生の筆づかいはまさにその通りで素晴らしかった」と評価しました。
続いて、中日の学生13組26人による共同制作が一斉に始まりました。「平和」「夢」「友情・友好」の三つのテーマから選択し、各ペアが構想を練った作品を墨で表現しました。
「友情・友好」を選んだ加賀谷風月さんは、中国語で「縁」を意味する「縁分」の2文字を、ペアの王語嫣さんと1文字ずつ担当。「王さんとの縁がこれからも続くよう願いを込めた。単純な字だが、二人の強い思いで書いた」と話しました。
「夢」をテーマに「行則将至」(行動すれば必ず到達できる)という言葉を選んだ廣田穂さんは「最初の2文字を私が、後の2文字をペアの李さんが書いた。私たちそれぞれ、夢に向かって進んでいきたい」と語り、ペアの李励然さんも「私たちの未来が素晴らしいものになることを願っている」と話しました。
「平和」を選んだのは、長年書道を学んでいるが中国に来るのは初めてだという高野雄太さんと、中国人だが書道経験の少ない胡貝貝さんのペアです。1人1枚ずつ、2枚1組の作品を制作しました。高野さんは「春の光の中で、すべてが調和し、共鳴するという意味を込めている。2枚の作品を並べることで、平和がいつでも続くようにという、願掛けも考えた」と語りました。
そのほか、中国語と日本語の両方を取り入れた作品や、複数のテーマを組み合わせた作品など、個性豊かな作品が全13点完成しました。
制作を終え、大学で声楽を専攻し、書道は初心者という本橋能里子さんは「書道を学ぶ学生との交流を通じて、音楽と通じるところが多いと感じた。博物館で見た字の書き方を、ペアの陳さんが教えてくれたりして、作品を完成させることができた」と語りました。
日本の大学で篆刻(てんこく)を専攻し、中国を初めて訪れた前川雪乃さんは「ご飯もおいしいし、皆さん優しくて、書道に関しても多くの見学ができて、とても充実した日々になった」と、ツアーを振り返りました。
同日夜には晩餐会が開かれ、学生たちは再会を誓い合いました。一行は翌4月1日に帰国の途につきました。なお、今回のツアーで制作された書道作品は、今後、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)日本語部の公式アプリ「KANKAN」で公開される予定です。(提供/CRI)
Record China
2025/4/5
Record China
2025/4/4
Record China
2025/4/4
Record China
2025/4/4
Record China
2025/4/4
Record China
2025/4/4
ピックアップ
この記事のコメントを見る