墨跡がつなぐ絆〜書の聖地で中日青年書道研修ツアー開幕―浙江省紹興市

CRI online    2025年3月29日(土) 21時10分

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日本と中国の青年が書道交流を深めることを目的とした「墨跡がつなぐ中日の絆・中日青年書道研修ツアー」が28日、浙江省紹興市の蘭亭書道芸術学院で開幕しました。

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日本と中国の青年が書道交流を深めることを目的とした「墨跡がつなぐ中日の絆・中日青年書道研修ツアー」が28日、浙江省紹興市の蘭亭書道芸術学院で開幕しました。日本からは16人の学生が参加しています。

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蘭亭書道芸術学院は、かつて、文豪・魯迅が学院長を務めたことでも知られる総合大学「紹興文理学院」の、書道専門学部に当たる教育機関です。

開幕式には、主催側である中央広播電視総台(チャイナ·メディア·グループ/CMG)アジア・アフリカセンター日本語部の王洋副部長と、共催側である紹興文理学院の胡雲進副校長が登壇し、それぞれあいさつを行いました。

王洋副部長は、蘭亭が1600年以上前に書聖・王羲之(おうぎし)が詩作の集いを催した地であることになぞらえて、「『墨の縁』のもとで、中日文化交流の新たな章を書き綴りましょう」と呼びかけ、胡副校長は、「青年は世界の未来であり、文明の伝承者でもある。中日両国の学生が書道を絆として、言語と国境を越えて、共に東方の美学の深い境地をともに探求する姿を見て、心から嬉しく思う」と語りました。

今回のツアーでは、最終目標として日本人学生と中国人学生がペアとなって共同で書道作品を制作することになっています。蘭亭書道芸術学院の孫仕龍書記からペアの組み合わせが発表された後、日本側書道家代表の中西咲葉さんが、制作のテーマを「平和」「夢」「友情・友好」とすることを発表しました。


開幕式の後には「中日書道交流サロン」が開催され、中国の書家・廖忠飛さんと、中西咲葉さんによる講義が行われました。廖さんは書の名作『蘭亭序』から一句を揮毫し、学生からの質問に答えました。一方、中西さんは書道家としての自身の活動や理念、作品の紹介を通して学生との交流を深めました。講義を終えた中西さんは「中国の学生も、日本の学生も、真剣にうなずきながら聞いていた。学ぶ姿勢が伝わってきて、両国の書を通じた交流というのが深まったことを感じた」と語りました。

午後は、蘭亭書道芸術学院の春の恒例行事「陽春暢写(ようしゅんちょうしゃ)」が行われました。大きな紙に一人一文字ずつ書くことで巨大な作品をつくり上げる行事で、今回は長さ44メートル、幅1メートルの紙に、ツアー参加者と書道学院の学生の計44人で、「蘭亭序」の冒頭44字からなる横長の作品を完成させました。


参加した学生の長谷川華子さんは、「『在』の字を大きく書くのは難しく、不安だったが、ペアの中国人に助けられて自信が持てた。一人で書く経験が多かったので、素敵な人たちと一緒に練習できて、すごく貴重な経験になった」と喜びを語りました。

ツアーに参加した長谷川華子さん

ツアーは4月1日まで続き、蘭亭書道芸術学院での体験授業や蘭亭景勝区の見学、杭州市と紹興市の観光、そして中日ペアで作品を制作する揮毫交流会などが予定されています。(提供/CRI

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