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日本で人気が上昇している中国ドラマはお隣のエンタメ大国、韓国でも注目度が高まっている。写真は「墨雨雲間」。
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日本で人気が上昇している中国ドラマはお隣のエンタメ大国、韓国でも注目度が高まっている。
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韓国メディア・韓国日報によると、韓国コンテンツ振興院が2024年夏に発表した報告書「中国コンテンツ産業動向―中国産コンテンツの韓国市場進出現況および示唆点」で、24年4月時点で韓国の動画配信サービス3社(TVING、Wavve、WATCHA)に登録された中華圏のドラマは各800本以上に上り、3年前と比べて2倍以上増加した。
Wavveでは、24年年初の海外ドラマ視聴シェアで中国ドラマが全体の50%以上を占めた。「ツンデレ王子のシンデレラ(2017)」のような現代青春ロマンスから「蒼蘭訣~エターナル・ラブ~(2022)」や「長相思(2023)」などのファンタジー時代劇までさまざまなジャンルの中国ドラマが人気を得ているという。
また、韓国メディア・韓国経済によると、こうした中国ドラマ人気の流れは旅行業界でも注目されている。韓国を代表する旅行・エンタメプラットフォーム「インターパーク」は24年、人気中国ドラマの撮影地を巡るツアー商品「中国ドラマホリック」を発売した。中国ドラマをテーマに現地の文化をよりリアルに体験できる商品で、即完売するほどの人気だったという。
韓国では具体的にどのような作品が人気を得ているのか。中国のドラマや俳優に関する情報を発信する韓国のYouTubeチャンネル「トップゴン」で実施された「韓国人が選ぶ24年の中国ドラマランキング」調査では、1位にファンタジー時代劇「長相思2」が選ばれた。2位以下には「永夜星河」「惜花芷~星が照らす道~」「墨雨雲間」「私藏浪漫」が続いた。
韓国のインターネット上には韓国ドラマと中国ドラマを比較する投稿が多数寄せられている。
「中国ドラマを見てから韓国ドラマが見られなくなった。中国の俳優のビジュアルが良すぎて」
「中国ドラマは韓国ドラマにとって脅威的な存在」
「中国ドラマは豊富な歴史的背景と壮大なスケールでたくさんの人の注目を集める。その多くが時代劇で、華やかな衣装と美しいセットデザインがタイムトラベル気分を味わわせてくれる。感動的なストーリーと深い人間関係を描いている作品が多く、視聴者の心を刺激して共感を引き起こすのが特徴。一方、韓国ドラマは日常的な話とロマンスを中心に扱うことが多く、視聴者に親近感を抱かせる。韓国ならではの感性とユーモアを盛り込んだせりふ、芸術的な撮影技法で視聴者の興味を引く」
「韓国ドラマは感動的なストーリーと多様なジャンルの作品が特徴で、特にロマンスドラマの人気が高い。感情をストレートに表現し、主人公の内面の成長を強調する傾向にある。一方、中国ドラマは中国の深い歴史と伝統を反映している。古典文学や歴史素材を基に制作されるため、中国の多様な文化的要素が見られる。多くの作品が壮大なスケールと華やかな衣装、複雑なプロットで構成されている。時代劇は中国の古代の歴史や伝説を扱うことに重点を置いており、これは中国ドラマの特徴の一つと言える。より劇的なシーン、複雑な政治的陰謀を扱うことにこだわっている」(翻訳・編集/堂本)
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