一言で場を和ませてくれる?武漢オリジナル縫いぐるみ「蒜鳥」が人気に―中国

人民網日本語版    2025年3月26日(水) 22時30分

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武漢のオリジナル縫いぐるみ「蒜鳥」が人気を集めている。

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頭から緑色の「芽」が生え、ニンニクのような形の薄い黄色の鳥の縫いぐるみが中国のネット上で話題となっている。おどけた表情がかわらしく、おなかを押すと、アニメ声で湖北省武漢市の方言で「蒜鳥(スアンニャオ)~蒜鳥~」という音声が流れる。中央テレビニュースが伝えた。

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中国語で「もういいよ」という意味の「算了(スアンラ)」と武漢の方言の発音がよく似ている「蒜鳥」は、普段の生活において、張り詰めた空気を変える時に、「細かいことを気にしないで仲良くしようよ」「気楽にいこうよ」と促す時に使われる。そのため、「蒜鳥」はネットユーザーの間で「武漢の平和の鳥」とも呼ばれている。

デザイナーの男性・李さんは普段の生活のちょっとしたエピソードから「蒜鳥」のデザインインスピレーションを得たという。ある時、李さんは妻を怒らせてしまい、妻の機嫌を取るため、子供が話す武漢の方言を録音したおもちゃを作り、妻を喜ばせたのだという。そして、そのエピソードをソーシャルメディアで紹介したところ、多くのネットユーザーからそのおもちゃが欲しいとのメッセージが寄せられたのがきっかけとなり、「蒜鳥」をデザインして量産することにしたという。

魔法の一言でバスの乗客のトラブルを解決してくれる「蒜鳥」

武漢市の603番路線バスでは、運転席の横のガラスドアにこの爆発的人気となっている縫いぐるみ「蒜鳥」がかけられており、注目を集めている。その「蒜鳥」を見ると、「人民に奉仕する」と書かれた赤いタスキが掛けられている。


603番路線バスは市内の中心部のメインストリートを走行するため利用者が多い。乗客間のトラブルを減らすため、バス会社はトラブルを仲裁するための特訓クラスを開設し、コミュニケーションのスキルを教える専門家も招いている。「蒜鳥」が爆発的人気となってからは、運転手は車内に「蒜鳥」を飾ることで、乗客に穏やかに譲り合うよう呼び掛けている。さらに、トラブルを仲裁してくれた乗客には「蒜鳥」をプレゼントしているという。

武漢市公共交通集団第二営運の603番路線バスの責任者・徐飛(シュー・フェイ)さんは、「車内でトラブルが発生している時、運転手が縫いぐるみのおなかを押し、『スアンニャオ』という『魔法の一言』が流れると、ほとんどの乗客はたまらず笑い出す」と話す。

では、「スアンニャオ」という方言をテーマにした文化クリエーティブグッズが爆発的な大ヒットとなっているのはなぜなのだろうか?

武漢市の文化観光産業関連会社の楊博智(ヤン・ボージー)社長は、「人の心を落ち着かせることができるというのが『蒜鳥』の一番の長所。その姿はかわいらしく、アニメ声でイライラを解消してくれ、社会で発生するトラブルをそれとなく上手に解決してくれる」と話す。


武漢では今、桜が見頃を迎え、アップデート版のピンクの「蒜鳥」が発売され、花見客の目を楽しませている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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