日本でコメ価格高騰、外国産米に商機―シンガポールメディア

Record China    2025年3月25日(火) 7時0分

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シンガポール華字紙・聯合早報は24日、日本におけるコメの価格高騰が輸入米に商機を与えていると報じた。

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シンガポール華字紙・聯合早報は24日、日本におけるコメの価格高騰が輸入米に商機を与えていると報じた。

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記事は、「昨夏、日本ではコメ不足が深刻化し、店の棚からコメが消える異常事態が発生。米価も急騰し、現在ではコメの平均小売価格は、5キログラムあたり3892円と昨年6月の約2000円から大幅に値上がりしている」と説明。「日本政府は昨秋に新米が出回れば米不足は解消されると見込んでいたが、現実はそううまくはいかなかった」と述べた。

その上で、コンビニでも以前は100~120円程度で買えたおにぎりがどんどん値上がりして200円近くになっている現状に触れつつ、「日本政府は米価安定のため備蓄米の放出を計画しているが、大手食品メーカーはコメを確保しようと競争を繰り広げている。専門家からは、食品価格は一度上がると下がりにくい傾向があるとの見方も出ており、おにぎり価格が以前の水準に戻る可能性は低いとみられている」と伝えた。

また、「コメは日本人の主食であり、米価上昇はインフレ率を押し上げる要因となっている」とし、「長年、経済成長が停滞していた日本ではインフレ率が低い状態が続いてきたが、コメの値上がりを背景に最近ではインフレ率が米国を超える水準に達している」と指摘した。

輸入米

記事は、「日本人はコメに対するこだわりが強く、特に日本産のコメに対する愛着は深い。1990年代に日本でコメ不足が発生した際に輸入されたタイ米も日本人に受け入れられなかった」と回想。「その後、日本米が海外市場に進出するようになると、各国でも似た品種の栽培が始まり、日本でコメが高騰する中、こうした『外国産日本米』が日本市場への参入のチャンスをつかんでいる。実際、東京都内の一部スーパーではカリフォルニア米や台湾米とのブレンド米がすでに店頭に並んでいる」と紹介した。

このほか、先日、米トランプ政権が「日本はコメに700%もの関税を課している」と批判し、日本側が「毎年約77万トンのコメを無関税で輸入している」と反論した出来事に言及。「日本は米国やタイ、豪州、中国などからコメを輸入し、うち米国からの輸入量が34万トン超と最も多いが、これらの大部分は家畜飼料や加工食品として使用されている。日本がコメの輸入を控えているのは自国の農家を保護するためだが、日本の農家の高齢化やコメ不足が深刻化する中、米政権からの圧力によって近い将来、日本が米国産米の輸入拡大を余儀なくされる可能性も否定できない」と論じた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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