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16日、仏RFIの中国語版サイトは、中国のインターネット検索大手・百度が無料の人工知能(AI)モデルを発表したと報じた。写真は百度。
2025年3月16日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランスアンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国のインターネット検索大手・百度(バイドゥ)が無料の人工知能(AI)モデルを発表したと報じた。
記事は、百度が16日に中国のSNS微信(ウィーチャット)を通じて、同社のAIモデル「文心」の新たなバージョン「文心大模型(ビッグモデル)4.5」と「文心大模型X1」をリリースし、6月30日にオープンソース化すると発表したことを紹介した。
記事によると、百度は「文心大模型4.5」について、自社開発の新たな新世代のネイティブマルチモーダル基盤モデルであり、複数のモーダルを組み合わせたモデリングにより協調の最適化を実現し、マルチモーダル理解能力が優れていると説明。言語能力や理解・生成・論理・記憶能力の全面的な向上によってハルシネーション(AIモデル特有の錯覚現象)抑制、論理推論、コーディング能力が格段に高まったと紹介するとともに、複数のベンチマークテストで米OpenAIのGPT-4.5モデルを上回ったと主張している。
また、「文心大模型X1」については「理解、計画、思考、進化能力を強化した」とし、DeepSeek(ディープシーク)に匹敵する性能を持ちながらさらなる低コストを実現したと紹介している。いずれのモデルも予定を2週間前倒してのリリースとなったほか、最新バージョンの利用には月額料金を必要とした同社の従来のスタイルとは異なり、無料で提供されるという。
記事は、1月末にDeepSeekがChatGPTに匹敵する性能を持ちながら低コストなAIモデルを発表して世界に衝撃を与えたことで、中国国内のAIモデル開発競争が活発化しており、各社が低コストで高性能なモデルを続々と発表していることを紹介。微信を運営するテンセント(騰訊)は2月にクエリへの応答速度がDeepSeekを上回るという新たなAIモデルを発表したほか、EC大手アリババも同月に今後3年間で520億ドル(約7兆7000億円)をAI開発に投資することを発表するとともに、新たなAIアシスタントをリリースしたことを伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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