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中国科学院物理研究所の科学研究チームは金属の「体を再構成」することで、厚さが普通のコピー用紙のわずか100万分の1の単原子層金属を開発することに成功しました。
中国科学院物理研究所の科学研究チームはこのほど、金属の「体を再構成」することで、厚さが普通のコピー用紙のわずか100万分の1の単原子層金属を開発することに成功しました。同研究は「二次元金属」関連の新たな分野を切り開くとみられており、研究成果に関する論文は13日に国際学術誌の「ネイチャー」(オンライン版)に掲載されました。
中国科学院物理研究所の張広宇研究員が率いる研究チームは、「二次元状態」の金属をいかに得られるかという課題に対して、原子レベルの大きさで制御できるファンデルワールス圧縮法を進化させ、金属を溶解した上で、研究チームがすでに開発していた高品質の単層原子二硫化モリブデンを使ったファンデルワールス圧縮法により、ビスマス、スズ、鉛、インジウム、ガリウムなどの金属を原子レベルの極限まで薄くする装置を開発しました。
出来上がった「二次元金属」の厚さは普通のコピー用紙の100万分の1、すなわち髪の毛1本の直径の20万分の1ぐらいです。1辺3メートルの立方体の金属塊を単層の原子レベルの厚さにすれば、北京市全域を覆うほどの広さになるとのことです
同論文の共同執筆者である中国科学院物理研究所の杜羅軍特任研究員は、今回の原子レベルの厚さである「二次元金属」の開発は、現在の二次元ファンデルワールス層状素材のカテゴリーを超えるだけでなく、二次元素材の種類を広げることにもつながり、さまざまなマクロ量子現象を出現させることにもつながり、理論や実験、技術進化の促進が期待されるとの見方を示しました。(提供/CRI)
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