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6日、仏RFIは、米航空宇宙局(NASA)の文章を引用して「中国による一大プロジェクトが地球の自転を緩めている」可能性があることを報じた。写真は三峡ダム。
2025年3月6日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、米航空宇宙局(NASA)の文章を引用して「中国による一大プロジェクトが地球の自転を緩めている」可能性があることを報じた。
記事はフランスの科学月刊誌「科学と生活」の報道として、NASAが三峡ダムのような中国の巨大なプロジェクトによって、地球の自転が遅くなっていることを確認していると紹介。NASAが2005年に発表した記事の中で、地震や津波が地球の自転に影響したことを指摘し、地球の自転は気候変動による人為的な影響に加え、陸地の分布による影響を受ける可能性があることから、大規模な人工インフラが地球の自転に微小な影響を与え得るとの見解を示していたと伝えた。
そして、三峡ダムが中国の中部、湖北省に位置する世界最大の水力発電所で、2003〜12年の間に段階的に稼働を開始したと紹介。その巨大な規模を通じて中国の新たなパワーを示すとともに、国の発展に必要な電力を生産し、沿海地域と内陸部のバランスの取れた発展を促すという意味で大きな存在感を示していると評した。
また、三峡ダムの完成により中国は20年に世界最大の水力発電国になったと紹介する一方で、三峡ダムが満たすことができる電力は中国の電力需要の3%にすぎないことも指摘。一定の実用性がある一方で、それ以上に象徴的な意味合いの強い巨大インフラであるとの見方を示唆した。
記事が示した「証拠」はNASAの文章のみで、三峡ダムが地球の自転を遅らせているという明確な根拠を示せておらず、報じた内容は推測の域を出ない。しかし最後には改めて「なにはともあれ、三峡ダムは地球の自転を遅くするという、地球規模で非常に特別で予想外の役割を果たしている可能性があるのだ」と評している。(編集・翻訳/川尻)
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