CRI online 2025年2月17日(月) 7時0分
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復旦大学の科学研究チームはリチウム電池に対して「精密治療」を行うことで、従来は廃棄されていた電池を「再生」することを実現しました。
13日付の国際的に権威ある科学雑誌の「ネイチャー」には、上海市内にある復旦大学の科学研究チームの新発見が掲載されました。同チームは新技術により、リチウム電池に対して「精密治療」を行うことで、従来は廃棄されていた電池を「再生」することを実現しました。
復旦大学のチームは、電気自動車や携帯電話などに使われるリチウム電池の老化や減衰などの問題を研究し、電池の寿命は実は人体の健康に似ており、問題は一般的にコア部品である活性リチウムイオンに集中していることを発見しました。損失したリチウムイオンを正確に補うことができれば、電池の寿命を大幅に延長することができます。研究チームはこの考えに基づいて、薬物のようなリチウムを含む分子を開発し、電池中のリチウムイオンを「注射」で補充できるようにしました。
復旦大学高分子科学学科研究チームの高悦氏は、「我々の技術は精確にリチウム電池を修復して、使用後のリチウム電池を初期の状態に戻すことができる。市販のリン酸鉄リチウム電池は従来、2000回放充電をすれば能力が減衰して廃棄される。この技術を利用すれば、1万2000回放充電した後も、リチウム電池を使用初期に近い状態に保つことができる」と紹介しました。
チームは人工知能(AI)技術と化学知識を結合し、分子の構造と性質をデジタル化し、有機化学や材料工学の技術などの大量の関連知識を導入することによってデータベースを構築し、さらに実験を繰り返して、新たなリチウムイオンを運ぶ分子を開発しました。
高悦氏は、「この分子は市販の商用電池を修復する効果が非常に良いだけでなく、コストも非常に低く、新しいグリーン電池の開発にも役立つ」と述べました。
この技術はすでにさまざまなタイプのリチウム電池でのテストに合格し、国際的なトップレベルのリチウム電池生産会社との研究開発の協力を進めています。チームはできるだけ早く、実際の経済活動と生活に応用したいと考えています。(提供/CRI)
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