人民網日本語版 2025年2月12日(水) 17時0分
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中国企業が開発したオープンソースの大規模言語モデル「DeepSeek」は 史上最速で3000万DAUを突破した。
中国企業が開発したオープンソースの大規模言語モデル「DeepSeek」は、世界中のネット上を席巻し、社会現象を巻き起こすアプリとなっている。
中国のデータ研究機関「QuestMobile」の8日のデータによると、DeepSeekのDAU(1日当たりのアクティブユーザー数)が1月28日に初めて字節跳動(バイトダンス)の大規模言語モデル「豆包」を超え、その後、2月1日に3000万人の大台を突破。史上最速で大台を突破した。
DeepSeekはAI産業チェーンに活気を注入している。華為雲(ファーウェイ・クラウド)や騰訊雲(テンセントクラウド)、阿里雲(アリクラウド)、百度雲(バイドゥクラウド)などが続々と自社のクラウドコンピューティングサービスプラットフォームにDeepSeekを導入しているほか、昇騰、沐曦、海光信息といったAIチップメーカーもDeepSeekに対応できるよう調整している。その他、計算能力産業チェーン上の多くの企業も、DeepSeekへの対応が完了したと発表している。
業界は、今後1年間、AI応用が爆発的に成長する黄金期となると予測している。市場調査会社「Omdia」は、今後5年、中国の生成的人工知能の市場規模は5.5倍に拡大し、2029年には98億ドル規模に達すると予測している。
「DeepSeek」が爆発的人気となり、その「友達の輪」も加速しながら拡大している。
中国工業・情報化部によると、中国の3大通信キャリアである中国移動(チャイナ・モバイル)、中国聯通(チャイナユニコム)、中国電信(チャイナテレコム)はいずれも「DeepSeek」を導入し、マルチシーン、マルチ製品に応用できるようになっている。また、大きな話題となっている「DeepSeek-R1」のために、特別計算能力プランと関連環境を用意し、その性能がさらに引き出されるようバックアップしている。
国金証券や華福証券といった中小証券会社が6日夜、先頭を切って公式微信(WeChat)アカウントで「DeepSeek」導入を発表し、ローカライズ計画のテストが終わり、中国で初めて高性能、低コストのこの大規模AIモデルを導入した証券会社となった。
その後に続いた国元証券は7日、「『DeepSeek』の金融シーンのローカライズ計画と適合性のテストを完了した。今後は独自に研究開発したスマートサービスプラットフォーム『燎元スマート助手』への踏み込んだ導入を計画している」と発表した。その他、国盛証券も「DeepSeek V3」と「R1」の導入を完了したことが明らかになった。
「DeepSeek」ブームは自動車業界にも波及している。東風汽車傘下の嵐図汽車(VOYAH)は7日、「『DeepSeek』との踏み込んだ融合が完了した。新型電動SUV『嵐図知音』が自動車業界初の『DeepSeek』を導入した量産車となるだろう。2月14日にはOTAを通して一部のAIの機能をアップデートする」と発表した。同日、吉利汽車も「独自に研究開発した大規模モデル『星睿』と『DeepSeek-R1』の踏み込んだ融合が完了した」と発表した。
電気自動車(EV)メーカー・小鵬汽車の何小鵬(ホー・シャオポン)董事長は最近、「『DeepSeek』は世界のテクノロジー界に衝撃をもたらした。オープンソースで高性能のAIを利用できるほか、コストが極めて安い。今後10年、AIが自動車業界において電気化を大きく上回る変革をもたらすだろう」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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