CRI online 2025年2月3日(月) 5時0分
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中国科学院脳科学・知能技術卓越革新センターによると、同センターの劉志勇研究チームが、ジンクフィンガー転写因子「Casz1」の聴覚毛細胞における役割を解明し、その分子メカニズムを解析しました。
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中国科学院脳科学・知能技術卓越革新センター(神経科学研究所)によると、同センターの劉志勇研究チームが、ジンクフィンガー転写因子「Casz1」の聴覚毛細胞における役割を解明し、その分子メカニズムを解析しました。この成果は、遺伝子操作による聴覚損傷の修復の新たなアプローチとターゲットを提供するものであり、1月31日に国際学術誌『サイエンス』にオンライン掲載されました。
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哺乳類の聴覚は、耳の蝸牛(かぎゅう)に存在する内毛細胞と外毛細胞という2種類の毛細胞に依存しています。しかし、哺乳類(人間を含む)は、損傷した毛細胞を再生・修復する能力を持ちません。そのため、内毛細胞と外毛細胞の詳細な研究は、難聴患者の聴覚回復にとって重要な臨床的意義を持っています。(提供/CRI)
劉志勇研究チームは、単一細胞トランスクリプトーム解析、電気生理記録、電子顕微鏡、細胞機能分析、およびマウス遺伝学モデルなどの技術を駆使して、ジンクフィンガー転写因子「Casz1」が聴覚毛細胞において果たす二重の役割を初めて明らかにしました。それは、「Casz1」が聴覚毛細胞の毛の発育と、外毛細胞の生存において、不可欠であるということです。
この発見は、聴覚毛細胞の損傷を遺伝子治療によって修復する研究の発展を大きく後押し、聴覚障害患者に革新的な治療法を提供できる可能性を秘めています。
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Record China
2025/1/31
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