EVブーム下の中国車メーカーの台頭と日本車メーカーの選択―華字メディア

Record China    2025年2月4日(火) 7時0分

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華字メディアの日本華僑報網は、BYDの台頭が日本車メーカーに選択を迫っていると論じた。写真は中国メーカーの自動車。

華字メディアの日本華僑報網は、電気自動車(EV)のブームに乗って台頭してきたBYD比亜迪)の存在が、日本車メーカーを岐路に立たせ、新たな選択を迫っていると論じる記事を公開した。

記事は初めに、今月30日に公開された自動車メーカー各社の世界販売台数の統計で、BYDが約427億台を販売し、ホンダ日産を初めて超えたことに言及し、「BYDの台頭は偶然ではない。中国の新エネルギー車業界が準備を重ねてきて本領を発揮した必然の結果だ。政府の強力な後押しの下、新エネ車産業はかつてない発展のチャンスを迎えた。政策のサポート、資金投入、技術開発、どの段階でも未来への憧れと期待に満ちている。BYDの成功は中国車メーカーが世界の舞台でも輝けるだけでなく、EV時代の到来を宣言するものだ」と述べた。

次に記事は、日本車メーカーの動静について言及した。まずホンダと日産自動車について、「ホンダと日産、この2社はかつて世界が注目する日本車メーカーだったが、今は岐路に立たされ、かつてない挑戦に向き合おうとしている。BYDや中国車メーカーの勢いに、彼らは危機感を持ったのだろう。この危機感は、販売台数を越されたことだけではなく、将来の自動車業界発展のすう勢を深く憂慮する所から来ている。EVのブームは止めることはできない。ホンダと日産は、伝統的なガソリン車時代の成功者として、この変革期の最中に思うような力を発揮できずにいるようだ」とした上で、「ホンダと日産の経営統合に関する話し合いは、現在の形勢に対する深刻な反省と積極的な対応にほかならない。合併を通して、双方の資源や技術、市場を統合し、さらに大きな規模の効果を形成し、競争力を高めることができるが、簡単なことではない。企業文化やブランド理念、技術路線など多数の方面で融合と協調が必要になる。いかに自社の持つブランドの特徴を保持し、相手との融合を実現するか。いかにEVの領域で競争相手に早く追いつくか。これらの真剣に考え、解決すべき問題がある」と論じた。

トヨタ自動車については、「ホンダと日産と比較すると、トヨタ自動車グループは世界の自動車市場をリードしているように見える。約1082億台の販売台数は、5年連続で全世界首位というだけでなく、同社の世界市場に対する強大な影響力と奥深さを示している。トヨタの成功も偶然ではない。これまで技術革新と品質至上主義を堅持し続け、ガソリン車や新エネ車などの領域の違いをものともしない出色の成果を上げている。トヨタのハイブリッド技術、燃料電池技術、自動運転技術などは、全世界で賞賛されている。だが、かくも強大なトヨタであっても油断はできない。今は技術が日進月歩で成長する時代だ。いかなる怠慢も相手に先を越される糸口になるかもしれない」と述べた。

記事は最後に「中国のBYDの台頭、日本のホンダと日産の経営統合の話し合い、業界をリードするトヨタの存在、これらの背後には世界自動車業界の変革と将来の発展のすう勢が反映されている。EVブームはすでに世界を席巻し、自動車メーカー各社へ製品の性能と品質に対する関心を促すだけでなく、環境保護や持続可能性にまで関心を広げるよう要求している。これはある意味、自動車メーカーが技術研究と開発、製造、販売などの各段階での変革と刷新を求められているということだ。中国メーカーにとっては、BYDの台頭は一つのきっかけでしかない。新エネ車産業が発展と拡大を続けるにつれ、さらに多くの中国車メーカーが頭角を現し、世界自動車市場でより重要な役割を演じることだろう。変化に満ちたこの時代、自動車メーカー各社はかつてない挑戦とチャンスに向き合い、たえず革新や変化を求め、市場の変化と消費者のニーズに適応していく必要がある」と述べた。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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