台湾メディアのNOWnewsは29日、「中国人の新年旅行はこの2カ国に変更」と題する記事を掲載した。

記事は、「多くの中国人が春節（旧正月）の連休を利用して海外旅行に出かけているが、中国の俳優がタイでさらわれミャンマーの詐欺拠点に連れていかれた事件によって多くの人が恐怖を感じ、旅行先を変更する動きが広がった」と説明。「その結果、日本とマレーシアが人気の旅行先となっている」と伝えた。

記事によると、デジタルマーケティング会社China Trading Deskのデータでは、1月13～20日、中国人観光客のタイへの旅行予約数は前週比で15．6％も減少した。一方で、日本とマレーシアへの旅行予約件数は今年1月に入り急速に増加、1月20日時点で日本への旅行予約件数は前年同期比で86％増、マレーシアも79．2％増を記録した。

ただし、タイや韓国への旅行はやや低迷してはいるものの、それでも前年と比べると増加しているという。

業界関係者は、円安が続いていることや航空便が回復していることが中国人観光客の日本行きにつながっていると分析。マレーシアについては中国人に対してビザ免除政策を実施していること、物価の安さ、華人コミュニティーがあることが、人気が伸びた要因だと指摘した。（翻訳・編集/北田）