Record China 2007年7月6日(金) 18時5分
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2007年7月4日、中国紙はこのほど、武漢・広州間の高速鉄道(武広線)の建設に、ニセ石炭灰と呼ばれる規格に合わない建材が大量に使われていると報道した。(資料写真)
2007年7月4日、中国紙「中国経済時報」は、武漢・広州間の高速鉄道(武広線)の建設に、ニセ石炭灰と呼ばれる規格に合わない建材が大量に使われていることを報道した。
武広線は中国の鉄道の大動脈、初めて時速350kmを記録した高速路線として知られる。いわば鉄道近代化の象徴的存在だ。その路線建設に劣悪な材料が使われていたという報道は関係者に大きな衝撃を与えている。
鉄道建設に使用するコンクリートには、火力発電所の石炭灰を混ぜて使う規定となっている。今回使用が発覚したニセ石炭灰は、砂や鉱石を砕いて作ったもの。好景気で建材需要が高まるなか、石炭灰の不足を補うものとして各地で大量に生産されている。匿名希望の関係者によれば、「武広線の建設現場に限っても、ニセ石炭灰は一日あたり2000トンは使用された」と語る。この数値は控えめに見積もったものだという。
ニセ石炭灰を用いたコンクリートは、強度の不足・亀裂の発生などの問題が起こりやすく、強度・耐久性に影響を与える。今年6月15日、10人が死亡した九江大橋崩落事故はいまだ記憶に新しいが、調査の結果、橋の強度に大きな問題があったことがわかっている。立て続けに発覚した公共工事の品質問題は、中国を大きく揺るがす事件に発展しそうだ。(翻訳・編集/KT)
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