Record China 2025年1月24日(金) 23時0分
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17日、中国のポータルサイト・机核GCORESに日本の漫画家・あだち充氏が描いた「青春方程式」について紹介した記事が掲載された。
2025年1月17日、中国のポータルサイト・机核GCORESに日本の漫画家・あだち充氏が描いた「青春方程式」について紹介した記事が掲載された。
記事はまず、「あだち氏は優しい漫画家だ。彼の描くキャラクターは、誰もが心を打たれるような温かく美しい言葉を語る。だが、彼は同時に残酷な漫画家でもある。編集者の反対をものともせず、作品が最も人気の絶頂にある時、自らの手で一番人気のキャラクターを殺してしまうのだ」と述べた。
そして、「1981年、あだち氏は長編漫画『タッチ』の連載を開始し、漫画界に旋風を巻き起こした。他のスポーツ漫画と比べて、彼が描く登場人物は青春の輝きに満ち、物語はスポーツの緊張感や興奮だけでなく、試合の外での人々の深い絆をも描いている。彼の語り口には強い個性があり、心にいつまでも余韻が残る」と論じた。
続けて、「彼の作品は他のスポーツ漫画とは一線を画し、特に『MIX』、『H2』、『クロスゲーム』ではロマン、切なさ、ほろ苦さ、そして甘さが見事に融合している。この前例のない作風こそが、あだち氏を超えることも模倣することも不可能にした理由であり、彼を累計発行部数1億部を超える漫画家へと押し上げたのだ」と評した。
また、「あだち氏は長編作品で素晴らしい成功を収めただけでなく、短編作品でも天才的な才能を発揮している。彼の特徴である『余白を生かした演出』と、繊細で心に残る語り口は、短編集『青春方程式』でさらに磨き上げられている。『青春方程式』を開くと、まるで甘酸っぱいひと夏の思い出を読み返しているような気持ちになる。例えば、彼女がいまだに巻いているマフラー、運動会の後にできなかった告白、誤字だらけのバースデーカード……このような小さなエピソードが集まっていて、青春の記憶が鮮やかによみがえる」とした。
さらに、「あだち氏のシンプルで温かみのある作画や、映画のように自然で流れるようなコマ割りは、笑いや涙を誘いながら、青春のひとコマひとコマが鮮やかに描き出されている。数十ページという短い話の中でも、思わぬ展開や巧妙な仕掛けが満載だ。読むたびに『さすがだ』と感心させられる」と強調した。
記事は、「長編漫画の連載では、商業作品として物語に明確な結末を用意しなければならない。しかし短編漫画では、物語を語る上でより多くの自由が与えられる。例えば、余韻や余白を残し、読者の想像力をかき立てる技法が存分に活用されている。何気ない青春の断片が、まるで宝石のように輝きを放つ。少年少女たちが抱く小さな、けれど未知の想いが交わる時、奇妙で解けない『青春方程式』が生まれるのだ」と言及した。
その上で、「『青春方程式』は小学館の認可を得て、初めて簡体中国語版として出版された。全3巻、合計888ページという大ボリュームで、どの物語も一つ一つが名作と呼ぶにふさわしい。じっくり読み込む価値のある短編集だ。オリジナルの日本語版を忠実に再現し、148×210ミリの大判サイズで制作され、初版カラーイラストも多数収録されている。あだち氏の持つ柔らかく美しい色彩の世界を存分に堪能できる仕様だ。また、内ページには純質紙、製本は丈夫な糸綴じと接着剤の併用が採用され、長く愛読してもページが外れないよう、しっかりとした作りになっている」と紹介した。
そして、「青春はいつか遠ざかり、記憶の中の貴重な断片となる。しかし、漫画の世界では、あだち氏の繊細で温かな筆致によって描かれた物語が、いつまでも輝きを放ち続ける。それらはまるで夜空に輝く星々のように、私たちの心を照らし、あの活気に満ち、夢にあふれた時代へと連れ戻してくれる。それは、かつて私たちが持っていた、かけがえのない『青春』の輝きそのものだ」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)
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