唐長安城安化門遺跡など陝西省の2024年六大考古学新発見に選出―中国

CRI online    2025年1月14日(火) 15時50分

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中国北西部の陝西省省都の西安で13日、同省の2024年度6大考古学新発見が発表されました。写真は陝西省富平県の石川河右岸で発見された石器。

中国北西部の陝西省省都の西安で13日、同省の2024年度6大考古学新発見が発表されました。選出されたのは富平石川河流域旧石器時代遺跡群、長武謝家河遺跡、富平長春遺跡、宝鶏魏家崖遺跡、隋唐長安城安化門遺跡、西安北里王北宋範氏家族墓地でした。

富平石川河流域の旧石器時代遺跡群の発見は、従来は今から7000年前後前からとされていたこの地域における人類活動の歴史を、今から60万年以上前からと、一気にさかのぼらせました。同時に、石川河流域では鮮明な特色を持つ数多くの小石刃石器が出土しました。また、黄河の支流ある渭水以北の渭北地区での当時の位置で埋まった盤状石核(石器を作る際に使う石の台)や手斧などの重要な遺物が初めて発見され、渭北さらには黄河中流地域における古代人類の石器技術の進化や行動適応方式など科学上の課題の研究に、貴重な新資料が提供されました。これらの発見により、渭北地区の中期更新世初期からの旧石器文化の年代順序が初歩的に確定され、中国の古人類とその文化が連続して発展し進化した過程がよりしっかりと実証されました。

安化門は隋唐代の長安城の外郭城の南壁の西寄りに位置する城門で、その遺跡は現在の西安市雁南二路と東儀路の交差点の西に位置しています。今回は安化門跡や外郭城の南壁、順城街、早期の水路などの遺跡が発掘され、安化門の1門3道の構造および基礎溝の建造方法が確認されました。考古学的調査により、安化門遺跡は2期に分けられることが分かりました。早期の安化門には東西方向の水溝があり、水溝には水をせき止める堰や橋などの水利施設が設けられていました。出土品などにより、早期の安化門は隋の初期に建設されたものと判断されました。現在の西安は、隋代には大興城と呼ばれていました。その時期には外郭状の南壁はまだ建設されておらず、東西方向の水路が大興城の南の境界線だったと推測されています。また、後期の安化門は水路が廃棄された後に建設されたもので、基台の底から唐初の印章のついた瓦が出土しました。さらに古文書と照らし合わせた結果、今回発掘された門跡は唐代の永徽5年(654年)に建設された安化門と推定されています。(提供/CRI

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