2025年1月7日、中国のポータルサイト・捜狐に「ONE PIECE（ワンピース）」は人生の指針のような作品だと紹介した記事が掲載された。

記事はまず、「『俺はルフィ、海賊王になる男だ！』のせりふを聞くと、麦わら帽をかぶり、まぶしい笑顔を浮かべる少年の姿が頭に浮かぶだろう。これこそが『ONE PIECE』の魅力だ。連載開始から25年以上、全世界で累計発行部数が5億部を超えるこの社会現象的な作品は、多くの人にとって人生の指針のような信念そのものとなっている」とした。

次に、「初めて『ONE PIECE』に触れた時、幻想的でカラフルな世界観に心を奪われた人も多いだろう。原作者の尾田栄一郎氏が作り上げた『大海賊時代』は未知と冒険に満ちている。広大な海に浮かぶ島々、その神秘的な雰囲気、そして夢を抱いて旅立つ人々。モンキー・D・ルフィと麦わらの一味は『ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）』を目指し、この未知に満ちた冒険の旅に出発する」と述べた。

続けて、「イーストブルーの弱小な海賊団から始まり、次第に大海賊・四皇に対抗できる存在へと成長していくルフィたちの冒険は、毎回私たちを引き込む力にあふれている。主人公のルフィは、真っ白なキャンバスのように純粋な性格を持ちながら、揺るぎない信念を持つ男だ。ルフィの自由への追求は狂気にも似ていて、どんな強敵を前にしても決して退かず、傷だらけになりながらも笑顔で立ち上がる。この純粋さは、仲間たちだけでなく、視聴者である私たちの心にも強く響く。現実の生活で私たちはしばしば日々の雑事に縛られ、夢を追いかける気持ちを失いがちだが、そんな私たちにとってルフィの存在は心の奥に眠る熱い思いを照らす光のような存在だ」と言及した。

また、「『ONE PIECE』では『夢』が物語の中心にある。ロロノア・ゾロは世界一の剣豪を目指して鍛錬を続けており、ナミ、ウソップ、トニートニー・チョッパーなどの麦わらの一味もまた、それぞれに個性あふれる魅力と夢を抱きながらルフィと共に進み、遠くに見える夢でも全力で追いかける。さらに、彼らの間にある絆は固く、現実ではなかなか得難い純粋な友情を感じさせてくれる。調査によると、『ONE PIECE』を見たファンの80％以上が自分の夢をより強く持てるようになったと答えたという。この功利的な社会の中で『ONE PIECE』は『心の中に夢を持ち続け、実現するために行動を起こせばかなえられる可能性が生まれる』というメッセージを私たちに教えてくれるのだ」と論じた。

さらに、「『ONE PIECE』では『生まれた境遇に関係なく、誰もが平等に夢を追う権利を持っている』という深い価値観を伝えている。例えば、ルフィは特別な出自ではなく普通の生まれだが、世界に挑戦する勇気を持っている。正義の多面性についても描かれるが、『ONE PIECE』の世界には絶対的な正義も絶対的な悪も存在しない。ドフラミンゴのような悪役でさえ自身の『正義』を持っている。そして、このゆがんだ『正義』との対比を通じて、私たちは真の正義とは何かを考えさせられる」と説明した。

記事は、「『ONE PIECE』には欠点もある。例えば、ストーリー展開が遅く感じることや、戦闘シーンが長引くことなどだ」と指摘しながらも、「しかしこれらの問題は、この作品の圧倒的な魅力の前では些細なことだ」と擁護した。

そして、「世代を超えて多くの人に愛され続ける『ONE PIECE』は、夢の力、友情の尊さ、正義の意味を教えてくれる作品だ。ルフィのように、大胆に夢を追いかけ、決して諦めないよう私たちを励まし続けてくれるだろう。また、『ONE PIECE』は、ただのアニメではなく、知恵と力を持った『良き友人』のような存在でもある。私たちに『どんな困難があっても、夢を持っていれば前に進める』、『真の仲間はいつも助けてくれる』という重要な教えを与えてくれるのだ。これらの大切な気づきは、私たちの人生をずっと支え続けてくれるはずだ」と結んだ。（翻訳・編集/岩田）