中国アニメと思いきや実は「日本製」だった作品たち―中国メディア

Record China    2025年1月11日(土) 14時0分

拡大

4日、中国のポータルサイト・捜狐に「中国アニメと思いきや実は日本製だった作品たち」と題した記事が掲載された。写真は中華一番!。

2025年1月4日、中国のポータルサイト・捜狐に「中国アニメと思いきや実は日本製だった作品たち」と題した記事が掲載された。

記事はまず、「何事も一朝一夕にはいかないものだが、中国アニメの台頭も例外ではない。現状では、技術面で日本のアニメ制作会社に頼らざるを得ない部分があり、これが課題となっている。そのため、原画担当が中国の漫画家であったり、中国の伝統要素が豊富に盛り込まれていたりする作品が、見た目には中国アニメのように思えるが、実際には日本製だったというケースも少なくない。中には子ども時代の思い出となっている作品も含まれている」とした。

続けて、「中国アニメが一時期ブームとなったのは事実だが、それははるか昔の話。現在でも中国アニメを愛するファンは多いが、アニメ業界で最も強いのは依然として日本であることを否定できない。とはいえ、ここ数年、中国アニメは素晴らしい作品を多く生み出しており、中国伝統の要素を取り入れた作品も多い。こうした作品の多くは、人気のネット小説や漫画を原作としているため、すでに一定のファン層を持ち、人気に火が付きやすいのだ。以下では、人気作品のいくつかが実は中国制作ではない、あるいは完全に中国制作ではない例を紹介する」と述べた。

記事は1作品目に「一人之下」を挙げ、「多くの人に知られる作品だが、99%の視聴者が主人公・宝児姐(バオアルジエ)に魅了されると言っても過言ではない。そのキャラクター設定があまりにかわいらしく、美しくも破天荒で、時折見せる純粋さや世間知らずな一面が逆に人々を引きつける。ファンの多くが彼女の四川方言を愛しており、これがなければ『宝児姐じゃない』と感じるほどだ。この四川方言は、元々天津出身の声優・小連殺(シャオリエンンシャー)が特訓して身に付けたものである」と紹介した。

「一人之下」

また、「同作品は15年の配信開始以降、最も人気のあるアニメの一つとなり、多くの人が『中国アニメの時代が来た!』と歓喜した。しかし、原作漫画と監督は中国人であるものの、アニメ制作会社は日本のPandaniumだと知って驚く人もいるだろう。ただし『一人之下2』の制作は上海絵界文化伝播有限公司という中国の会社が主導しており、一部日本との共同制作ではあるものの、ほぼ中国アニメと言える」と説明した。

2作品目に「中華一番!」を挙げ、「同作品は多くの人にとって子ども時代の思い出となっている作品ではないだろうか?筆者自身も夢中になって視聴し、中国料理の魅力に取りつかれたものだ。特にあの巨大な焼売には強い衝撃を受けた。どうしても母親に作ってほしいとお願いした結果『醤油ご飯』になったのも懐かしい思い出だ」と振り返った。

さらに、「このアニメは実は日本の制作会社によるものだ。当時の日本では『スラムダンク』のような熱血系アニメが流行しており、テーマを変えた類似作品が多く生み出された。『中華一番!』もその一環で『バスケットボールをやりたい』ではなく『料理をやりたい』にテーマを置き換えた作品だと言える。それでも、結局見てしまうくらい面白い作品だ」と評した。

3作品目に「霊剣山」を挙げ、「同作のウェブ小説は中国の漫画家・国王陛下によるもので、一見中国アニメのように見えるが、実際には日本のアニメ制作会社が制作している。同作はセリフの掛け合いが多く、冷ややかなユーモア、むちゃくちゃなストーリー展開など、中国アニメらしさを感じさせる要素が満載で、中国の視聴者にとってなじみ深いものとなった。これは、日本のアニメ制作会社が原作の中国らしい要素を忠実に再現したためである」と言及した。

「霊剣山」

そして、「近年の中国アニメはますます良作を生み出している。『一人之下2』も中国の制作会社が主導しており、さらに騰訊(テンセント)が発表した新しいアニメプロジェクトにも期待が高まっている。中国アニメの未来がますます輝かしいものとなることを願おう」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携