中国・湖南省長沙市で、視覚障害者が点字ブロック上に止められた電動バイクを次々と倒していく動画が撮影され、反響を呼んでいる。複数の中国メディアが伝えた。

動画には、点字ブロックに沿って歩いていた白杖を手にした視覚障害者の男性が、少し歩くたびにブロック上に止められたバイクにぶつかることにいら立ち、ぶつかったバイクを故意に倒していく様子が映っている。

撮影者の女性は白杖をつく音を聞いて動画を撮影し始めたといい、「50メートルほどの点字ブロック上には計10台ほどのバイクが駐車違反をしていた。もっと障害者のことを気にかけてほしい」と呼び掛けた。

中国では過去にも歩道の点字ブロック上にバイクや自動車がズラリと止められて視覚障害者の歩行を妨げる様子が見られ、物議を醸した。中には点字ブロックの先が壁や街路樹にまっすぐつながっていたり、途中にふたの外れたマンホールがあったりするなど、設置方法や管理の問題が指摘されることもあった。

中国のネットユーザーからは「彼（バイクを倒した男性）を支持する」「よくやった。点字ブロックどころか歩道まで車両に占拠されているからな」「道には電動バイクやシェアサイクルがあふれていて視覚障害者は容易に出歩けない。もっとメディアにこの問題を取り上げてもらいたい」「電動バイクの駐車場を整備すべき」「この問題は本当に深刻。管理強化と公共意識を高めることが必要」といった声が上がっている。（翻訳・編集/北田）

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— 中国動画 (@RC00547555) January 9, 2025