CRI online 2024年12月25日(水) 11時50分
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山西省で新石器時代の珍しい彩陶魚紋鉢が出土しました。
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中国山西省考古研究院はこのほど、中国北部の山西省の南西部の運城市にある崔家河遺跡での考古学的調査の発掘情報を発表しました。同遺跡は今から5500年以上前の新石器時代に黄河中流全域に広がっていた仰韶文化中期の廟底溝文化に属し、同時期としては珍しい彩陶魚紋鉢も出土しました。
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出土した彩陶魚紋鉢の口径は23.3センチで、上部に横に広がる縁の幅は6センチ、鉢の高さは10.4センチです。形状面では口縁と胴の表面に薄い米白色の釉薬がかけられ、さらに釉薬部分の上に黒い色が施されています。縁には円弧と三角形と斜線が、胴には魚の模様が描かれています。魚の身はややふっくらとしていて、口は開いており、格子状のうろこに、はさみの形をした尾、さらに背びれや腹びれも描かれており、追いかけ合って泳いでいる姿が表現されています。
山西省考古研究院の崔俊俊副研究員によれば、彩陶魚紋鉢は廟底溝文化の中で非常に珍しく極めて特殊な形状であり、幅の広い口縁やほぼ一直線の胴、平たい底部が大きな特徴です。胴部には2尾のいきいきとした写実的な魚が描かれており、「最初期の中国の文化」を生き生きと示す代表的な作品です。
この彩陶魚紋鉢はばらばらになった状態で出土しましたが、考古学研究者は1週間足らずで修復作業を終えたということです。放射性炭素(炭素14)年代測定法の結果は、この文化財は仰韶文化の最盛期である現在から約5500年前に使われていたことを示しているとのことです。
崔家河遺跡は運城市夏県崔家河村の北東部に位置し、殷代の二里頭文化の東下馮遺跡から約1キロ、仰韶文化の廟底溝および廟底溝第二期文化に属する西陰遺跡から約6キロ離れており、1950年代末に実施された山西省南部の考古学調査で発見されました。近年の調査では廟底溝文化時代の遺跡が計80カ所以上発見され、遺跡の面積は約50万平方メートルに達しました。当時の人のごみ捨て場だった「灰坑」を整理したところ、新石器時代の仰韶時代の廟底溝文化の文化財が大量に出土したとのことです。(提供/CRI)
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