2024年12月17日、韓国メディア・韓国経済は「尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の非常戒厳宣布と弾劾という政治混乱の中、弾劾を支持、あるいは弾劾集会を支援した芸能人を誹謗（ひぼう）する動きがある」と伝えた。

記事によると、韓国のインターネット上のコミュニティーやSNSなどに17日、「尹錫悦弾劾賛成リスト」と共に、米中央情報局（CIA）への通報の呼び掛けとサイトへのリンクが拡散された。リストには、非常戒厳宣布当時、尹大統領が逮捕を指示した「逮捕者リスト」に名前があったとされるジャーナリストでユーチューバーのキム・オジュンをはじめ、弾劾を求める集会でステージに上がった歌手のイ・スンファン、集会参加者に差し入れをしたと報じられた歌手のIU（アイユー）、弾劾を求める声明を発表した映画監督のポン・ジュノ、脚本家のキム・ウンスクなどSNSで弾劾支持の意向を示した芸能界関係者の名前が並んでいる。

CIAには通報用サイトがあり、電子メールや電話番号などを入力すると事件の通報が可能だという。何人かのネットユーザーは実際に「CIAに通報した」としてスクリーンショットを投稿し、賛同を呼びかけている。ただ、こうした動きに「なぜ韓国芸能界の弾劾支持リストを米国のCIAに通報するのか、意味が分からない」「みっともない」といった反対意見も上がってきているという。

この記事を読んだネットユーザーからも「米国の属国でもないのに、なぜCIAに？」「暇なやつが多いんだな」「CIAに笑われてるんじゃないか」「通報した人たちの頭はまともなの？国の恥だ」などの声が寄せられている。

一方で、「裏で操作してるのは誰だ？」「訳の分からない行動に見えて、実はとても効果があるんだよ」「要は反米主義者だという通報で、米国入国を阻止するものだ」「米国入国審査に活用するから反米主義者を通報してくれと米国側が言ってるんだよ」「本当に入国拒否されたケースがあるらしい」などのコメントも見られた。（翻訳・編集/麻江）