2024年12月8日、中国メディアの九派新聞は、湖南省の公道で13歳の少年が自動車を運転して交通警察からみっちりと油を絞られたと報じた。

記事は、湖南省衡陽市で先日の午前1時ごろに市民から「子どもが公道で自動車を運転している」との通報が交通警察に寄せられたと紹介。警察官は直ちに車の持ち主に連絡し、運転者に対して安全な状況で車を道路脇に寄せて停止させるよう求めたとし、同2時ごろにガソリンスタンド付近を走行していた車を警察官が制止したと伝えた。

記事によると、運転していたのは13歳の少年で、友人の家に呼ばれて遊んでいた際に友人の父親が持っていた車を運転したいと言い出し、承諾した友人が家族の目を盗んで車の鍵を持ち出したとのこと。警察官は少年と友人の保護者をそれぞれ呼び出し、本人とともに説教を受けさせたほか、本人と保護者に今後二度と問題を起こさないという「保証書」を書かせた。また、学校の教師も警察署に呼び出し、学校において交通安全教育を強化するよう求めたという。

このトラブルは中国のSNS微博で大きな注目を集め、検索ワードランキングで1位に入った。中国のネットユーザーは「何も事故が起きなかったのが何よりの幸い」「もっとしっかり交通安全教育をやるべきだ」「こういうこともあるなら、やっぱり発進が難しいマニュアル車のほうがいいなあ」「何でもかんでも教師の責任にされるのは、教師としてはたまったものではない」「これは先生は関係ないじゃないか。先生かわいそう」「ちっとも試験に合格できずに車を運転できない人がいるというのに」「免許持ってても怖くて運転したくないって人もいるのに」「自分の前の車だって、どんな人が運転してるか分かったもんじゃない」といった感想を残している。（編集・翻訳/川尻）