中国ラオス鉄道開通3周年、沿線の産業発展を力強くけん引―中国メディア

人民網日本語版    2024年12月5日(木) 17時30分

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中国ラオス鉄道が営業運行開始3周年を迎えた。

中国ラオス鉄道が営業運行開始3周年を迎えた。同鉄道は、北は中国・昆明から、南はラオス・ビエンチャンまで、総延長1035キロにわたる鉄道だ。

異国の野菜や果物の香り

通海県は中国において「南菜北運(南部地域の生鮮野菜を北部地域へ運ぶこと)」「西菜東運(西部地域の生鮮野菜を東部地域へ運ぶこと)」の重要拠点だ。中国ラオス鉄道の開通後は、国際コールドチェーン(低温物流体系)が徐々に常態化し、通海県の野菜がこの鉄道を通じてラオス・ビエンチャンに運ばれ、そこから陸路でタイやマレーシアへと販売されている。

また、中国ラオス鉄道の国際コールドチェーンによって、東南アジアのドリアン、マンゴスチン、リュウガンといったトロピカルフルーツが北へと輸送され、中国の果物市場を豊かにしている。統計によると、中国ラオス鉄道は開通以来、累計35万トンの果物や野菜を輸送し、中国とASEANの農産分野の貿易協力を深め続けている。

観光の一層の多様化

雲南省普洱(プーアル)市は中国のコーヒー生産の中心地であり、特徴的なコーヒー農園が数多くある。

「1日当たり約200人の観光客を受け入れており、その大部分が中国ラオス鉄道の高速列車で訪れるコーヒー愛好家だ」と、普洱野鴨塘河谷農園の責任者である楊鴻簡(ヤン・ホンジエン)氏は語る。中国ラオス鉄道の開通で各地から観光客が訪れ、普洱市では「コーヒー観光」という新産業が誕生した。

普洱市に隣接するシーサンパンナ・タイ族自治州でも、中国ラオス鉄道の開通以来、観光客数と観光収入が3年連続で増加し、熱帯雨林トレッキング、休暇を利用した研修、国境をまたいだ観光など新しい観光業態の人気が高まり続けている。

中国ラオス鉄道はラオスの観光市場も活性化させている。首都ビエンチャンやルアンパバーン、バンビエンといった観光地、さらには国境の町・ボーテンにおいても、大小さまざまなレストランや民泊施設、店舗が雨後の筍の如く出現している。

工業団地が続々設立

中国ラオス国境の磨憨(モーハン)鎮、南坡国際産業協力区プロジェクトの建設現場では、車両が絶え間なく行き交い、クレーンが動き、機械の音が一日中鳴り響いている。中鉄開発投資集団磨憨指揮部の譚振傑(タン・ジェンジエ)副指揮長によると、同プロジェクトは倉庫保管・加工、先端製造、輸出入加工、国際物流などを主な産業としている。

2022年5月、中国ラオス鉄道を支えに、雲南省昆明市が磨憨鎮を正式に管理することになり、磨憨は「通路経済」から「通関地経済」へとモデル転換し始めた。

今年の磨憨国際通関地都市建設の重点プロジェクトは132件に上り、水利、農業、都市建設、環境保護、工業団地、商取引・貿易サービスなど多岐にわたる。

中国ラオス鉄道のラオス区間でも、経済パーク、経済協力区、工業団地が続々と設立されている。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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