2024年12月5日、中国メディアの観察者網は、女性に低俗ないたずらを仕掛ける動画を掲載していたインフルエンサーの男が行政勾留処分を受けたと報じた。

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記事は、海南省三亜市の警察当局が4日、ネットで「祁天道」を名乗る28歳の男が、フォロワーを増やす目的でいたずら動画の配信を画策し、「被害者女性」を雇った上でこの女性にいたずらを仕掛けるライブ配信を行い「極めて悪い影響を生んだ」とし、男に対して行政勾留10日の処分を科すとともにさらに調査を進めていると発表したことを伝えた。

中国国内メディアなどの情報やネット上に拡散した映像によると、男は11月30日に行ったライブ配信の中で屋台の前に立っていた「被害者女性」に背後から接近し、しゃがんでスカートの中をのぞくようなしぐさを見せたり、棒でスカートの中を突っついたりした。男は快手（中国のショート動画プラットフォーム）で4600万人のフォロワーを抱える人気インフルエンサーだったが、低俗な動画を公開する手法でフォロワーを獲得しており、今回問題になったライブ動画も多くのユーザーから非難を浴び、当局に通報されたという。

また、男は過去に詐欺事件を起こして刑務所に3年入っていたとも伝えられており、記事は関係筋の話として「刑期を終えて釈放された人物がライブ配信や動画配信でその経歴を利用して同情を集めることは禁止されているが、それ以外の内容であれば特に制限はされていない」と説明したことを伝えている。

男は動画アプリの快手に設置したネットショップでこれまでに1000点以上の商品を販売し、1億元（約20億円）の売り上げを得ていたという。「祁天道」のアカウントは4日、15日間の凍結処分を受けたとのことだ。

この件は中国のSNS微博で注目を集め、トレンドワードランキングで7位に入った。ネットユーザーからは「これはつまり、少なくとも4000万人の低俗な同類がいるということだ」「もう何年か刑務所に入ってほしい」「ショート動画やライブ界隈（かいわい）の取り締まりをやってほしい」「快手の管理が甘すぎて、不良インフルエンサーの温床になっている」「フォロワー獲得のためなら本当にもう何でもありだな」「快手はこういうやつがいるおかげで食っていける」「たった15日間のアカウント凍結かよ。永久に停止してくれ」といったコメントが寄せられている。（編集・翻訳/川尻）