中国初の商業宇宙発射場、初の打ち上げに成功

CRI online    2024年12月3日(火) 14時20分

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中国初の商業宇宙発射場が初の打ち上げに成功しました。

中国初の商業宇宙発射場である海南商業宇宙発射場が、北京時間11月30日午後10時48分(日本時間午後11時48分)、初の打ち上げ任務を成功裏に終え、長征12号新型キャリアロケットが衛星インターネット技術試験衛星、技術試験衛星03星を予定の軌道に乗せることに成功しました。今回の打ち上げは、中国の商業宇宙事業が重要な一歩を踏み出し、世界の宇宙事業により多くの商業協力のチャンスを提供することを示すものです。

長征12号キャリアロケットは中国航天科学技術集団が開発したもので、ロケットの全長は約62メートルです。2級構造設計を採用しており、中国初の4メートル級ロケットであると同時に、現状では積載能力が最も大きいシングルコアロケットでもあります。このロケットの地球低軌道輸送能力は12トン以上で、700キロの太陽同期軌道輸送能力は6トン以上に達し、中国の商業宇宙飛行の技術水準を著しく向上させました。

今回の打ち上げでは、中国が独自に開発した石炭ベース航空灯油が初めて採用されました。この灯油は中国航天科学技術集団と国家エネルギー集団が協力して開発したもので、3年の研究開発期間と複数回のエンジンテスト検証を経て、ロケット打ち上げのニーズを完全に満たしています。石炭ベース航空灯油の応用に成功したことは、コストの削減だけでなく、中国の航空宇宙燃料分野における自主的な革新能力を示しています。

海南商業宇宙発射場の建設と初打ち上げの成功により、中国の商業宇宙発射場分野の空白が埋められました。このプロジェクトは衛星とロケットの製造、商業発射場の試験と発射、および衛星データの応用サービスを統合し、中国商業宇宙飛行の全産業チェーンクローズドループを構築するものです。海南商業宇宙発射場の開設は、国際商業宇宙協力にもより多くの可能性を提供します。

業界関係者は、「中国の商業宇宙飛行の急速な発展に伴い、海南商業宇宙発射場は国際宇宙協力と商業宇宙産業のアップグレードを推進する重要なプラットフォームとなり、世界により多くの選択肢と資源を提供する」との見方を示しました。(提供/CRI

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