人民網日本語版 2024年12月3日(火) 18時30分
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中国では不要なデータでもどうしても捨てられない「データホーダー」になってしまっている人が少なくない。
目に付いた写真や動画はとりあえずスマホに保存し、それらをなかなか削除できない。それが続くことで、不要なデータでもどうしても捨てられない「データホーダー」になってしまっている人が少なくない。中国青年報が伝えた。
中国青年報社・社会調査センターが問巻網と共同で1001人の男女を対象に実施した調査で、回答者の82.0%が「自分はデータホーダー」と感じていた。そして、その理由について、53.3%が「保存しておけば、自分でいかようにもできる」という一種の心理的な安心感から来ていると感じていた。
山東師範大学の学部生・王雨(ワン・ユー)さんは普段から写真や動画をため込んでいると言い、「旅行から帰ると、それらを編集して動画を作る。写真素材や動画素材は全部保存している。編集した動画はBGMを入れていて、人の声は消えている場合もあるし、写真の一部だけを使用している場合もあるため、写真素材や動画素材は、当時の状況のまま残したいから」と話す。陝西省で働く呉宇智(ウー・ユージー)さんはユニークなSNSのステッカーや動画を集めるのが大好きで、「仕事の役に立ちそうな学習系の動画があると、すぐに保存する。最近は料理を始めたので、その作り方などの動画をたくさんため込んでいる」とした。さらに、チャット履歴も全て残しているといい、「チャット履歴は法的な証拠になる。もしトラブルに巻き込まれたら、自分を守る手段になる」と話す。
調査では、回答者の82.0%が「自分はデータホーダー」と感じていた。そして、約3割(28.9%)が「深刻なデータホーダー」と答えた。
では、どんなデータをためこんでいるのだろうか?調査では、トップが写真(59.0%)で、次にチャット履歴(49.3%)が続いた。その他、音声・動画(46.1%)、自己啓発系データ(44.0%)、公式アカウントの記事(37.1%)、映画・ドラマ(36.0%)、仕事のファイル(32.1%)だった。
呉さんは「今、多くの人の時間が断片化している。だから役に立ちそうなコンテンツがあると、すぐに保存する。その内容が長くて、すぐに見終わらない時も、いつでも見ることができるように保存しておく。充実感もあるし、時間もうまく活用できる。もしかしたら役に立つかもしれないものを保存しておかないと、損した気になる。コンテンツを保存しておくと、自分のものになったと感じる。オンライン上の情報はどんどん増えているため、『データをため込む』というのは、膨大な量の情報に対する対処法みたいなもの」と語る。
では、データをため込む人が多いのはなぜなのだろうか?回答者の53.3%が「保存しておけば、自分でいかようにもできる」と、気休めであると感じていた。また、52.4%が「思い出を残しておきたい」、51.1%が「保存しておいてもお金はそんなにかからないし、無限に保存できる」、50.0%が「安心感がある。もしかしたら使うことがあるかもしれないので」、42.2%が「満足感、支配感」がある、34.9%が「操作は簡単で、時間もかからないから」と答えた。
その他、回答者の54.6%が「保存する前にデジタル情報の価値を理性的に評価・判断しなければならない」、54.3%が「定期的に削除した方がいい」、51.5%が「意識的に分類し、整理整頓した方がいい」、50.9%が「ファイルボックスの上限を設定するなどして、むやみに保存しようとする衝動を抑えることができる」と答えた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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