自動駐車機能の異常で1日内に70台超が暴走、メーカーは「バグ」と説明―中国メディア

Record China    2024年11月24日(日) 10時40分

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中国では電気自動車(EV)の小米SU7の自動駐車機能が14日正午ごろから15日にかけて故障し、車両が暴走して駐車場の柱などに衝突する事故が、少なくとも70件発生した。メーカーは「バグ」と説明した。

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貴州日報系のネットメディアである天眼新聞によると、中国では電気自動車(EV)の小米SU7の自動駐車機能が14日正午ごろから15日未明にかけて故障し、車両が暴走して駐車場の柱などに衝突する事故が、少なくとも70件発生した。小米SU7を製造販売する小米汽車は、電子製品や家電の製造販売大手の小米集団(シャオミグループ)の傘下企業。貴州日報系のネットメディアである天眼新聞が伝えた。

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自動駐車機能とは、駐車場入り口から駐車場所まで、自動運転により自動車を移動させるシステムで、カメラやセンサーを使っての駐車場内部の状況判断が技術の中核部分とされる。さらに言えば、自動車の状況に応じて駐車位置までの移動と停止を安全に実施するためのプログラムが、決定的に重要だ。

北京市内に住むSさんはいつものように車で家に帰り、14日午後6時過ぎに建物の地下車庫に入り、自動駐車機能のスイッチを入れた。最初は順調に移動していたが、駐車位置に移動してから、車の後部が突然に駐車位置の隣にある柱に衝突した。

Sさんによると、衝突前に車の後方センサーは障害物を認識せず、衝突防止の警報音も鳴らなかった。柱に衝突した後も車は動こうとしていたので、車の損傷がさらにひどくなった。Sさんが小米SU7を購入したのは4月で、帰宅の際にはいつも自動駐車機能を使ったので、これまで同じ場所で自動駐車機能を100回ぐらいも使っているが、不具合が生じたことはなかったという。

四川省成都市にすむZさんは、小米SU7を入手して4日目で、やはり自動駐車機能を使った。車両後方を表示するモニターを見ていたところ、駐車場の柱が見えたが、そのまま衝突したという。Zさんが同件をインターネットで紹介しところ、「第一責任者は運転者であり、速やかにブレーキを踏むべきだ」との批判も寄せられた。Zさんは「衝突防止の警報音も鳴っておらず、とっさにブレーキを踏む判断はできませんでした」と説明した。Zさんが乗っていた小米SU7は、車両最後部に目立つ傷ができ、テールランプは粉砕された。

SNSでは「小米SU7事故車の所有者グループ」が出現した。北京市内で事故に遭遇したSさんも、同グループに加わった。同グループに加わった人からの事故の説明を総合すると、14日正午から11月15日未明にかけて70人以上が同様の事故に遭遇し、乗っていた車が損傷した。

Sさんが小米汽車に連絡したところ、顧客サービスの担当は「システムのバグ(多くはソフトウエア関係の不具合を指す)により、自動駐車機能に異常が発生した」と認めて、小米汽車側が全ての修理費用を負担し、修理期間中は同社の「小米ポイント」を1日当たり1500ポイント贈呈すると提案した。現金150元(約3200円)に相当するポイントだ。

Sさんはこの提案に納得していない。大きな理由は、衝突の程度が比較的深刻で、小米SU7は一体化構造の車体であるために一部の部品は修理しかできず交換できないことであり、例えば中古車市場に売り出した場合には、事故車の引き取り価格は明らかに低くなってしまうことだ。

SさんがSNSを利用して、同様の事故に遭遇した人に対する補償提案を調べたところ、他の人が受けた補償提案も同じだったが、少数ながら他の車を傷つけた場合には補償提案の水準が高く、1万ポイントを受け取った人もいたとう。Sさんは小米汽車に8000ポイントの補償を提案をしたが、小米汽車は最初の提案以上の補償はできないと主張したために、両者は合意に至っていない。(翻訳・編集/如月隼人

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※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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