2024年11月15日、中国のSNS微博で、「中国版ハリウッド」と呼ばれる浙江省金華市の横店影視城でエキストラ俳優の報酬が引き下げられたことが注目を集めた。

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藍鯨新聞の微博アカウントは15日、横店影視城がこのほどエキストラ俳優の報酬について、従来の8時間120元（1時間あたり15元）から10時間135元（1時間あたり13．5元）に変更し、時間超過分も同様に1時間あたり15元から13．5元に引き下げる通知を発表したと伝え、ネット上では実際に出された通知とみられる画像が拡散したことを紹介した（1元＝約21円）。

また、情報の信ぴょう性について影視城の労働組合に問い合わせたところ事実であると認め、複数のエキストラ俳優も「先日通知を受け取った」と明らかにしたと紹介。俳優らによると、通知の報酬額は手取りではなく、10％が組合の手にわたると伝えた。

同アカウントはさらに、今年の始めにはショートドラマが大人気となってエキストラ俳優のニーズが増加、春節前後の40日間は報酬額が1日当たり180元に引き上げられていたと紹介した。

動画メディア・梨視頻の微博アカウントは15日、エキストラ俳優の報酬引き下げについて、エキストラ俳優を使用する量が増えて各制作チームから「エキストラ俳優の支出が予算を圧迫するようになった」との声が寄せられるようになったことが要因と伝えている。

この件について、中国のネットユーザーは「給料を下げるべきは人気に実力が伴わないスター俳優だと思うが」「1時間立ちっぱなしで苦労してもミルクティー1杯飲むお金すら稼げないなんて、エキストラ俳優も大変だな」「給料引き下げの波が横店のエキストラにも及んだか」「そもそもエキストラが多すぎるんだよ」「市場の変化によるものだから、異常ではない」「どっかの工場で働いて技術を身に付けるほうがまし」「定年退職後に働きに行きたい」「他の地方の撮影場じゃ10時間80元なんてところもあるぞ」といった感想を残している。（編集・翻訳/川尻）