韓国で14日、日本の大学入試共通テストにあたる「大学修学能力試験（修能）」が行われた。15日、韓国・ハンギョレ新聞によると、英BBCが修能にスポットを当て「50万人の受験生が人生で最も重要な試験を受けている間、韓国は毎年そうであるように今年も短い静寂に包まれた」と報じた。

BBCは修能（スヌン）をそのまま「Suneung」と表記して「8時間にわたる試験は世界で最もつらい試験の一つだ」「大学、職業、社会的地位まで決定づけるターニングポイントであり、重大な試験だけに、ささいな妨害も決してささいではない」と紹介している。「試験中は飛行機の離陸、工事、自動車のクラクションなどが自制される」「交通渋滞を避けるため、店の営業時間、株式市場の取引時間が順延される。公共交通機関の運行時間も調整され、電車の故障に備え、予備が編成される」「警察官1万人が配備され、一部の人員は受験生を輸送する任務についた」など、試験当日の様子を伝えた。

また、フレーズが頭から離れなくなる曲は勉強の邪魔になるため、「修能禁止曲」として受験生に避けられるが、今年は人気ガールズグループ「BLACKPINK」のロゼとブルーノ・マーズの「APT．」が禁止曲になったという話題も伝えた。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「18歳で人生最初のボタンを掛け違わないようにしなければならない重要な日であることは事実だ」「修能は暴力的な人間差別試験、廃止すべきだ。学校の成績だけで十分だよ」「世界で最も悪質な試験。高い自殺率、少子化、幸福指数最悪の国を作り出した」「悲しいな」などのコメントが寄せられている。

一方で、「競争は苦痛を呼ぶ。しかし、苦痛の過程で社会は発展する。競争のない社会は停滞する。平等な社会という理想的な国は、果たして暮らしやすい国だろうか？」「大げさに書きすぎだよ。社会的地位まで決定？そこまでじゃない（笑）」「ソウル大学を出たニートもいる」「中国とインドの大学入試のほうが難しくないか？」といった声も見られた。（翻訳・編集/麻江）