河南省で新エネ車産業が急成長しているワケは?―中国

人民網日本語版    2024年11月12日(火) 14時30分

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河南省で新エネ車産業が急成長している。写真は新エネルギーバス。

河南省商務庁と鄭州市人民政府が主催する河南自動車産業発展協力マッチングイベントが9日、鄭州国際会展中心で開催された。

河南省は近年、新エネ車に重点を置いた産業チェーンクラスターを作り上げることに取り組んでおり、完成車メーカー17社、一定規模以上(年売上高2000万元以上)の自動車部品メーカー600社以上が既に河南省に集まり、完成車、部品、オートアフターマーケットが一体となった発展が促進されている。

河南省においてゼロから始まった新エネ車産業は、急速に成長する優良産業となり、新たな成長極となっている。では、河南省にはどんな強みがあるのだろうか?

政策を見ると、政府が力強く主導している。河南省政府弁公庁が2022年に発表した「新エネ車産業発展をさらに加速させることに関する指導的意見」は、2025年をめどに、新エネ車の年間生産台数を150万以上に引き上げ、3000億元(約6兆円)級の新エネ車産業クラスターを作り上げ、全国的に影響力のある新エネ車産業拠点を構築するという目標を掲げている。2023年に同省は新エネ車を「7+28+N」と称する重点育成産業チェーン・製造業クラスターに組み込み、「河南省の新エネ車産業チェーンを育成、拡大させる行動案(2023-25年)」を打ち出し、新エネ車産業の発展を重点的にサポートするようになった。

発展の原動力を見ると、革新駆動型の発展を遂げている。河南省は新エネ車や新型動力、エネルギー貯蔵・電池材料、自動車電子機器の産業研究院を設立し、電機子システム、電気制御システム、電池管理システムといった技術の分野を深く掘り起こし、スマートコネクテッドカー、緊急制動システム、情報セキュリティー、画像認識などの分野において、中国で先頭を走り、新エネ車、ピックアップトラック、トラックといった産業の強みが目立ち、新エネ車技術のインキュベーション拠点へと成長している。

ビジネスエコシステムを見ると、産業が急速に集まっている。河南省は近年、産業エコシステムを継続的に最適化し、産業チェーン、技術、人材、設備のビジョンを描き出し、カギとなる分野、空白となっている分野、チェーンのウィークポイントなどに的を絞り、けん引力の高い企業を育成したり、呼び込んだりし、動力電池やステアリングギアを含む10種類以上の部品の生産量で全国の上位に立ち、原材料からコア部品、完成車の関連設備、モノのインターネット(IoT)までをカバーする産業チェーンをほぼ作り上げ、産業の継続的で安定した発展に強力な下支えを提供している。

その他、アクセスという観点から見ても、河南省の強みは際立っているほか、ヒューマンリソースが豊富で、消費や需要が旺盛で、新エネ車産業の発展の前途が非常に明るく、多くの自動車メーカーが同省の市場を深く掘り起こし、経済の質の高い発展を促進する強力な「エンジン」へと成長している。

統計によると、今年1-9月期、河南省の自動車の輸出額は前年同期比22.3%増の230億元(約4600億円)だった。うち、電気自動車の輸出額は前年同期比67%増の52億元(約1040億円)だった。河南省の新エネ車産業は今、急成長の段階へと突入している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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