戦略的互恵関係を再確認した日中ハイレベル対話、「積極的なシグナル」と中国専門家

Record China    2024年11月9日(土) 5時0分

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中国の王毅外相と秋葉国家安全保障局長は北京でハイレベル政治対話を行った。双方は戦略的互恵関係の包括的な推進に尽力することを再確認。中国の専門家は「積極的なシグナルと評価した。写真は日中ハイレベル対話。

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中国の王毅共産党政治局委員兼外相と秋葉剛男国家安全保障局長は4日、北京でハイレベル政治対話を行った。双方は戦略的互恵関係の包括的な推進に尽力することを再確認。中国の専門家は「両国関係にとって積極的なシグナルで、関係の安定と改善にも有利だ」と評価した。

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王毅外相と秋葉局長は昼食を挟んで約4時間半にわたり会談。国営新華社通信などによると、王毅外相は「中日関係は改善と発展の正念場にある。双方は両国首脳間の共通認識に従い、中日関係の改善と発展という正しい方向性を堅持し、新しい時代の要請にふさわしい建設的かつ安定的な中日関係を構築するべきだ」と述べた。

さらに「日本側は客観的かつ理性的な対中認識を確立し、台湾問題において政治的な約束を厳守し、中日関係の政治的な基礎をしっかりと維持し、『互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない』との重要な共通認識を実際の行動によって実行に移して二国間関係の安定した持続的な発展を後押しするべきだ」とした。

これに対し、秋葉局長はウクライナ侵攻を続けるロシアへの北朝鮮兵派遣をはじめ露朝間の連携強化について「深刻な懸念」を王氏に伝達。9月に中国南部・広東省深セン市で日本人学校の男子児童が刺殺された事件などを受け、邦人の安全確保を改めて求めた。東京電力福島第1原子力発電所の処理水海洋放出を受けた日本産水産物の輸入停止に関しても輸入再開に向けた具体的な道筋を早期に検討するよう要請した。


中国網によると、中国国際問題研究院アジア太平洋研究所特別研究員の項昊宇氏は共産党機関紙・人民日報系の環球時報の取材に「石破茂氏の首相就任後、中日関係は比較的安定した移り変わりを実現した」と指摘。「今回の対話の最も重要な意義は、日本の新政権発足後の中日間のハイレベル意思疎通に向けた準備にある。同時にこれは今年の中日関係の回顧・まとめ・総括で、来年の両国関係の発展に向け計画・設計を行った」と論じた。

項氏は「過去1年にわたり中日関係は全体的に安定化の流れを続けたが、問題の食い違いが比較的複雑で、全体情勢は依然として冷え込みギクシャクしている」とも言及。「中日関係が直面している主な問題には政治的相互信頼の欠如、安全の深刻な相互疑念、経済・貿易協力の原動力の弱さがある」と続けた。

その上で「これは日本の中国へのネガティブな認識と関係しており、また大国の競争や地政学的衝突の影響も受けているが、日本側は中国側とマンツーマンの意思疎通を願っている」と論評。「これは両国関係にとって積極的なシグナルで、両国関係の安定と改善にも有利だ」と今後の関係改善に期待を示した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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