ファーウェイ「AIを中心にF5G-A全光ネットワークを構築して新たな成長」と宣言

Record China    2024年11月6日(水) 8時0分

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ファーウェイの陳幫華光製品ライン総裁はUBBF 2024で「人工知能(AI)を中心としたF5G-A全光ネットワークを構築し、ビジネスの新たな成長を共に創出」と題した基調講演を行った(写真)。

華為技術(ファーウェイ)の陳幫華光製品ライン総裁はトルコのイスタンブールで開催された第10回グローバル超広帯域(UBB)フォーラム(UBBF 2024)で1日、「人工知能(AI)を中心としたF5G-A全光ネットワークを構築し、ビジネスの新たな成長を共に創出」と題名した基調講演を行った。F5G-Aとは、進化型の第5世代光ファイバー通信を指す。

陳総裁はまず、AIは現在、量でも質でも格段の進歩を遂げていると指摘。さまざまな業界で使われるAI大規模モデルは1300を超えたと紹介した。さらに、AIは携帯電話、パソコン、自動車などに広く導入されており、今後は「AIを利用しない端末は存在しなくなる」「未来には生活も仕事も生産も、AIなしでは成立しなくなる」と主張した。

電気通信業界でもAIの導入が進んでいる。その用途には、自社のネットワークの能力の向上もあれば、ユーザーへの新サービスの提供もある。また、AI利用に関連しての端末とクラウドの連動や、AI学習などのために通信事業者にはこれまで以上の大帯域幅、低遅延、高信頼性が求められている。ファーウェイは、新世代型の通信であるF5G-Aに向けて、光伝送、光接続、管理プラットフォーム3分野において革新を進め、通信事業者がAIを中心とした全光ネットワークを構築することを支援していくという。

具体的な取り組みの一つとしては、先進的な光スイッチング技術の利用があるという。例えば光スイッチングにより光も光信号と電気信号を変換ジュールを排除することで、故障発生率を約20%削減することができ、最終的にAIスマート計算の規模と効率の向上を支える。さらに、エンドユーザーまでの通信回路に光スイッチング技術を全面導入することで、遅延を1都市内で1マイクロ秒、地域内で5マイクロ秒、国内で10マイクロ秒内に抑える。このことで、AIの使い勝手が大いに向上する。

光ファイバーブロードバンドでは多くの場合、数十メガビット毎秒(Mbps)の速度に留まり、光ファイバーの能力が十分に発揮されていない。ギガビット毎秒(Gbps)のプランを導入した通信業者もいるが、動画再生がしばしば遅滞するなどの問題が発生している。陳総裁は、根本原因は下り速度が最大で2.5 Gbps 、上りが1.25 Gbps の光ファイバー通信の規格であるGPONを利用していることと指摘し、早急に新しい企画で下り速度が最大で10Gbps 、上りが2.5 Gbps の10G-PONにアップグレードすることが望ましいと述べた。

また、光ファイバーの利用ではユーザーのいる建物まで光ファイバーを通すFTTH(Fiber to the Home)と、使用機器のある部屋まで通すFTTR(Fiber to the Room)があるが、FTTRの方が高品質なサービスを享受できる。世界のFTTRユーザー数は3000万人を超えたが、ファーウェイはFTTRの一層の革新とアップグレードを加速しており、キャリアがストレージ、留守番、ヘルスケアなどのAI応用の革新を行うことを支援している。ファーウェイはFTTRのネットワークに基づいて、スマートホームを支えることを目指しているという。

陳総裁は改めて、「次の10年はAIが急速に普及する10年になると考えている」と述べ、ファーウェイとしては産業界と手を携えて、AIを中心としたF5G-A全光ネットワークを構築したいと願っていると説明。光交換技術をデータセンターや末端にまで延伸して優れたネットワークを構築するという。また、管理プラットフォームにはAIの能力を全面導入してAIの急速な普及をさらに加速させ、新たなビジネスの成長を共に実現し、スマート時代におけるウィンウィンの関係を構築したいと望んでいるという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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