韓国の医療空白長期化、現場の混乱はますます深刻=韓国ネット「世界トップクラスが一瞬で奈落」

Record Korea    2024年11月3日(日) 13時40分

拡大

1日、韓国・ノーカットニュースは「大学医学部入学定員増に反発した専攻医(研修医)が今年2月に集団で辞職して以来、医療現場の混乱が深まっている」と伝えた。

2024年11月1日、韓国・ノーカットニュースは「大学医学部入学定員増に反発した専攻医(研修医)が今年2月に集団で辞職して以来、医療現場の混乱が深まっている」と伝えた。政府は非常診療体系を維持して対応しているが、外傷患者の転院事例が急増し、がん手術を受ける患者は減少するなど、各地で医療の空白が見られるという。

保健福祉部の資料によると、上半期に全国の外傷センターで緊急手術や処置を受けることができず入院前に転院となった、いわゆる「たらい回し」にされた患者は134人いたと確認された。転院になったケースのうち、理由が「緊急手術・処置が不可能、あるいは専門医療が求められる」だった割合は41.8%に達した。昨年は20.4%だったが、今年は2倍以上に拡大している。

医療現場では、混乱長期化の影響で「負荷の過重」を訴える声が上がっているという。ある救急医学科専門医は「研修医たちが病院を去ってから当直勤務もまともにできない状態の病院もある。可能なかぎり患者を受け入れているが、人手不足なのは確かだ」と話している。

「医療大乱」は手術室にも影響を及ぼしているという。健康保険審査評価院の資料によると、今年2~6月に全国の上級総合病院で、がんの手術を受けた患者は5万7244人だった。前年同期に比べ1万1181人(16.3%)減少した。1万1181人のうち7%は、がん患者が多く訪れるいわゆる「ビッグ5」病院(ソウル大学病院、ソウルアサン病院、サムスン・ソウル病院、カトリック大学ソウル聖母病院、セブランス病院)に集中していた。これらの病院でこの期間にがんの手術を受けた患者は2万532人で、前年同期より2万8924人、約30%減少した。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「こんな混乱状態が何年続くか、先が見えないね」「手術日を待っていたはずが火葬日待ちに変わる、という現実」「医療を受けることができず亡くなった人はどのくらいいるんだろう」「医療現場の問題は解決されず、何も悪くない患者が死んでいく。そのうえ戦争の危機が高まって、国民は不安に震えている」「世界トップクラスの韓国医療が、一瞬にして奈落へ…」「もうすっかり後進国だ」「大統領の職務を停止して、一刻も早く医療を正常化し患者を救うべき」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携