Record Korea 2024年11月1日(金) 6時0分
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31日、環球時報は韓国の呼称「オッパ」が持つ意味が時代の流れとともに変化してきたことを紹介する韓国メディアの報道を伝えた。写真はソウル。
2024年10月31日、中国・環球時報は韓国の呼称「オッパ」が持つ意味が時代の流れとともに変化してきたことを紹介する韓国メディアの報道を伝えた。
記事は、韓国紙・朝鮮日報の28日付文章を引用。韓国の百科事典で「オッパ」を調べると「女性が兄や親族内の同世代で年上の男性に対して用いる呼称」と説明されている一方で、韓国社会の発展に伴い「オッパ」がもはや家庭や親族の間のみではなく男友達や恋人に対しても用いられるようになったと紹介し、その使用法の変化が韓国にける文化の大きな変化を映し出していると伝えた。
そして、1970年代から90年代初めまでは男子大学生も女子大学生も先輩男性に対して「ヒョン」という呼称を用いていたものの、90年代中ごろからは「オッパ」という言葉が家庭の枠から飛び出して用いられるようになったとし、その原動力は「裕福な環境で育ち、ちゅうちょなく個性を表現することができる70年代生まれの若者」にあったとの見方を示した。
また、92年の「ソテジワアイドゥル」デビューをきっかけに韓国アイドル文化が台頭し始めると、これに伴い「オッパファンクラブ」文化も生まれ、「オッパ」という言葉がソーシャルネットワーク上で普遍的に好まれて使われるようになったと指摘。97年には「オッパ」という男子グループも登場したほか、2012年にPSYの「江南スタイル」が世界的に流行したことで歌詞内にあった「オッパ」が世界に広まり、2021年には「オックスフォード英語辞典」に「oppa」が収録されるに至ったとした。
一方で、「オッパ」の語義が広がったことによりいささかの不便も生じるようになったとし、公共の場で女性が男性を「オッパ」と呼んだ時に「兄を呼んでいるのか夫を呼んでいるのか、それとも他人を呼んでいるのか区別が難しくなった」と紹介。そして、一部の韓国女性は「オッパ」の使い方について再考し始めており、調査プラットフォーム「ティリオン・プロ」がこのほど30〜50歳の既婚者約1600人を対象に実施した調査で、年齢が増すにつれて夫を呼ぶ際に「オッパ」ではなく「夫」「(子どもの名前)のパパ」「ダーリン」といった呼称を用いる傾向にあることが明らかになったとした。
文章は最後に、公式な見解として、韓国国立国語院と朝鮮日報が協力して定めた呼称の標準において、女性が夫に対し「オッパ」を用いず、「ダーリン」「夫」といった呼称に置き換えることを推奨していると伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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