BRICS首脳会議開催、中国発展の経験はグローバルサウスの参考に―中国メディア

Record China    2024年10月26日(土) 18時0分

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BRICSの第16回首脳会議がロシアで開催。中国メディアは「グローバルサウス」に関する世論調査で「中国発展の経験はその他のグローバルサウスの参考になるは9割弱」と自賛した。写真はBRICS首脳会議。

新興国グループが集まるBRICSの第16回首脳会議が22日から24日の日程でロシアのカザンで開催された。中国メディアは「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国に関する世論調査で「中国の発展の経験はその他のグローバルサウスの参考になるは9割弱だった」と自賛した。

首脳会議はロシアのプーチン大統領が議長を務め、中国の習近平国家主席やインドのモディ首相らが出席。ウクライナ侵攻を続けるロシアが西側諸国の制裁下で「孤立していない」ことを示し、逆に世界の多数派を率いているとアピールするのが最大の狙いだ。

ブラジル(B)、ロシア(R)、インド(I)、中国(C)、南アフリカ(S)の新興5カ国の枠組みに今年1月、イランやエジプトなどが加入し、今回が初の首脳会議。拡大会合に臨むパートナー国を含めると、首脳らが訪露するのは30カ国超に上るという。

中国網によると、中国の環球時報研究院が行った世論調査で12カ国の8割以上の回答者が「BRICSはグローバルサウスを代表し国際舞台で発言できる」とした。うちBRICS加盟国の中国(95%)、インド(93%)、南アフリカ(91%)の回答率が最も高く、タイ、マレーシア、エジプト、ケニア、ブラジルも8割以上だった。

調査は中国、ロシア、インド、サウジアラビア、南アフリカ、ブラジル、トルコ、インドネシアの8カ国を挙げ、「どの国がグローバルサウスの発展を効果的にサポートできるか」との問いを設けた。中国がその最大の割合を占め、2位以下を大きくリードした。「グローバルサウスを最大限に団結させられる国は」という設問でもそれは同様だった。

中国国際問題研究院の王友明研究員は「今世紀初頭、BRICSをはじめとする新興エコノミーが台頭を実現し、国際的なパワーバランスに変化が生じた」と指摘。「ところが既存の国際制度的権力枠組みにはそれに応じた変化が生じていない。西側諸国の国際事業における代表性が過剰で、グローバルサウスの代表性が不足するという状況が残されている」と語った。

さらに王氏は「グローバルサウスは国際的な権力の不均衡の変化を求めており、BRICSの登場はそのニーズに合っている」と強調。「グローバルサウスはBRICSの快速列車に便乗し、その規模にふさわしい議事の新メカニズムを模索し、グローバル・ガバナンスを主流・非主流から平等・共治のモデルに変えることを願っている」と主張した。

その上で中国網は「BRICSの発展モデルはグローバルサウスに自国に合った発展の道を選ぶ多様な発展チャンスを提供し、グローバルサウスが『グローバル化=米国化』『現代化=西側化』という迷いから脱却する参考ルートを提供した」と論じた。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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