欧州の航空会社が中国線を続々と停止する原因―中国メディア

Record China    2024年10月22日(火) 7時0分

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香港ニュースポータルの香港01は20日、欧州の航空会社が中国線を続々と停止する要因について分析した中国本土の記事を転載した。

香港ニュースポータルの香港01は20日、欧州の航空会社が中国線を続々と停止する要因について分析した中国本土の記事を転載した。

記事によると、LOTポーランド航空、ルフトハンザドイツ航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、英ヴァージン・アトランティック航空、北欧のスカンジナビア航空が10月下旬から11月にかけて北京線や上海線の運航を停止または一時停止する。

記事は、航空各社では年2回、春から秋にかけての「夏ダイヤ」と秋から春にかけての「冬ダイヤ」の改正が行われ、各社は不採算路線を廃止したり、より収益性の高い路線に航空機と乗員を割り当るなどの調整を行うことに触れた。

その上で、欧州の航空会社が「集団になって」2024年冬ダイヤで中国線を停止または一時停止する原因として、まず「ロシア」を挙げることができるとし、「ロシアがウクライナとの戦争開始以来、欧州を含む36の国と地域に対して空域を閉鎖した結果、中国に向かう欧州の航空会社の便は迂回(うかい)を余儀なくされ、飛行時間は長くなり、費用も大幅に高くなっている。ロンドンから北京までの便を例に挙げると、飛行時間が2時間余り増え、燃料消費量も増え、より多くの乗員が必要になった。スカンジナビア航空とヴァージン・アトランティック航空は、迂回にかかる費用が高額なため、これらのルートは維持不可能なものになっていると述べている」と伝えた。

二つ目の原因としては「中国の航空会社との競争に勝てない」ことを挙げ、「ロシアは欧州諸国に対して領空を閉鎖しているが、中国との特別な関係により、中国の航空会社は迂回する必要がなく、通常通りロシア領空を通過できる。そのため、中国の航空会社の飛行時間が短く、燃料消費量が少なく、運賃が安いという優位性が突出するようになっている」と伝えた。

三つ目の原因は「客不足で航空券が売れない」ことで、LOTポーランド航空が運航停止に関する声明で、ワルシャワ―北京線の販売実績について、満足のいくものではないとし、運航便数が増えるほど損失が大きくなったと説明したことを紹介した。

記事は、中国の航空会社については、米国線は政策によって厳しく制限され、東南アジア線は競争が激しいことから欧州線強化に取り組んできたが、それも間もなくを終わりを迎えるかもしれないと指摘。中国東方航空が7月、上海-ウィーン線の開設を試みたが、「ロシアによる空域制限とオーストリア航空に対する中国東方航空の競争優位性により、承認すれば全体の経済的利益に反する」ことを理由としてオーストリア当局に拒否されたことに触れ、「業界内では、さらに多くの欧州の国がオーストリアのやり方にならう可能性も排除できないとの懸念が広がっている」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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