第29回アジア・テレビジョン・アワード（Asian Television Awards）で中国からワン・イーボー（王一博）主演の「追風者（War of Faith）」とユー・シー（于適）主演の「我的阿勒泰（To The Wonder）」が最優秀ドラマ賞に、「蓮花楼（Mysterious Lotus Casebook）」の主演チョン・イー（成毅）が主演男優賞にそれぞれノミネートされたと報じられた。

アジア・テレビジョン・アワードは1996年にスタートした、アジアで最も権威があるとされるテレビ番組賞で、アジア・太平洋地域のテレビ番組などから部門別に最優秀作品を選出するもの。過去には日本の人気ドラマ「半沢直樹」が連続ドラマ部門で受賞し、昨年は中国のSFドラマ「三体」が最優秀監督賞を受賞した。

今年ノミネートされた中国勢の作品と役者の中で特筆すべきなのは「蓮花楼」での好演で口コミ評価が急上昇した俳優チョン・イー。今年はドラマのリリースがなかったにもかかわらず、とどまることのない人気ぶりと存在感を誇っている。その影響力からアンバサダーの就任ラッシュが巻き起こり、広告塔になった後はアウトドアブランドの売り上げがたった3日間で1億元（約20億円）を突破したり、「蓮花楼」とコラボしたミルクティーが1000万杯売れたりの好調ぶりを見せてきた。

また、このほど開催された中国広告業界の権威ある賞、金瞳賞（China Content Marketing Awards）で、「蓮花楼」が「最優秀オリジナル脚本賞」と「最も商業的価値のあるドラマ賞」をダブル受賞し、業界内外で話題をさらう勢いを見せている。

「蓮花楼」とチョン・イーの快挙にファンからは「（動画配信サービスの）愛奇芸（iQIYI）がアワードに応募してくれた。受賞を期待したい」「李蓮花（『蓮花楼』の主人公）の一挙一動が素晴らしくて、何回リピしても飽きない」「中国から主演男優賞に唯一ノミネートされた俳優。受賞を切に願う」「見れば見るほどチョン・イーの演技力の高さに驚く」などの期待や喜びの書き込みが相次いだ。（翻訳・編集/RR）