香港の番組司会者で、俳優や歌手としても活動するサミー・リョン（森美）が日本のホテル予約をめぐるトラブルについてSNSで報告した。香港メディアの香港01が14日付で報じた。

サミー・リョンが自身のインスタグラムアカウントで明かしたところによると、先日、妻と日本旅行に行くため旅行サイトで大阪のホテルを予約したが、現地に到着後、チェックイン当日に予約のキャンセルメールが届いた。サミー・リョンは宿泊予定だったホテルに行き、スタッフに掛け合ったが、結局、満室のため泊まることができなかった。

その後、午後10時ごろまで空室がないか付近のホテルを訪ね歩き、最終的に友人の協力を得て宿泊できる場所を見つけられた。サミー・リョンは「もう少しで野宿するところだった」と漏らしている。

記事は、「香港人は旅行が好きだが、旅行サイトで行った予約が一方的にキャンセルされるという状況はたびたび起きている」とし、旅行事情に詳しい作家の項明生（ジェームズ・ホン）氏の話を紹介した。かつてホテルチェーンでマーケティングディレクターとして働いていたという項氏は過去に自身も同様の経験があるとした。

そして、「一般に消費者が旅行サイトでホテルを予約しても、それがすぐに確定するとは限らない」とし、「旅行サイトはホテル側に『仮押さえ』を申請するものの代金は即時ではなくしばらく時間を置いてから支払われる。この間により高い宿泊代金での申し込みがあれば、ホテル側は仮押さえをキャンセルすることがある」と説明した。

項氏は「ホテルとしては旅行サイトに仲介手数料を支払いたくないため、連休などの繁忙期、あるいは大阪のような稼働率が100％に近い観光都市では、旅行サイトに部屋の予約枠を割り当てないことがあるが、旅行サイトが自動的に表示してしまうため、このような状況が発生する」とした。なお、今回のサミー・リョンのケースがそれに該当するものかは不明だ。

こうした状況を防ぐ方法として、項氏は「ホテルの公式サイトから直接予約すること」「旅行サイトで予約した後、ホテルに予約確認の連絡を入れること」を挙げ、「公式サイトと旅行サイトをよく見比べ、公式サイトで満室になっているのに旅行サイトで部屋が残っている場合は特に注意が必要。たとえ予約通りに宿泊できたとしても、条件の悪い部屋があてがわれる可能性がある」とも解説した。

このほか、台湾の旅行作家943氏も、ホテルに確認の連絡を入れるほか、「ホテルに到着予定時間を正確に伝えた方がいい」とアドバイス。「特に到着が遅くなる場合は、ホテルは無断キャンセル扱いにして他の客に部屋を割り当てる可能性がある」と指摘したという。（翻訳・編集/北田）

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